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晶子レター

代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。

2月のレター

 暦では立春を迎えてはおりますが、まだまだ芯まで凍るような寒い日が続きますが、夜明けも少しずつ早くなってだんだんと春の音が近づいてきているのではないでしょうか。この時期には春を呼ぶ風「春一番」が吹き荒れます。立春から春分の間、日本海に低気圧が発達したときに、はじめて毎秒8m以上の南よりの強風が吹いて、一気に気温が上がる現象のことを言います。春一番と聞くと、もう春はそこまできている感じがするのですが、ここから寒の戻りがやってきて春冷えといわれる冷気がまたしても私達を震え上がらせます。

 この時期の花といえば、梅。寒梅スポットとして知られているのは新年にお詣りした大阪天満宮。菅原道真公を祀り、学問の神様として親しまれている神社で、税理士試験合格を祈願した社員たちもお世話になっています。

 平安後期・天暦3年この地にあった「大将軍社」の前に突然7本の松が生え、夜毎に梢が、金色の霊光を放ったといわれており、この不思議な出来事を聞いた村上天皇が、これを道真公ゆかりの奇瑞として、この地に天満宮を造営したのが始まりです。以後、大将軍社は大阪天満宮の境内社となっており、境内北側の星合池周辺の梅林などに合計約100本の梅が植わり、今ちょうど「てんま天神梅まつり」が開催され、素晴らしい香りが私達を楽しませてくれています。

 梅が終わると桃。3月3日は桃の節句で、雛人形を出すのによいとされているのはこの立春ですが、もう一つ、雨水(うすい)の気に飾るとよいといわれている説もあります。雨水とは二十四節気の2番目にあたり、降る雪が雨に変わり雪解けが始まる時期という意味で、今年は2月19日から3月4日です。山に積もった雪がゆっくり融けだし田畑を潤すことから、雨水の気は昔から農耕の準備を始める目安とされていました。この時期から雪解け水が川に流れ始め、草木も芽吹きだし、この雨水の気に雛人形を飾ると、新緑が芽吹くように良い縁が芽吹いて恵まれるといわれていたのです。

 また、雛人形をしまう日ですが、桃の節句が終わった後あまり長く飾っておくと良縁を逃してしまうと昔から言われております。でも、この頃の親は早く娘を嫁に出したいと思っている人は多くなく、出し入れの時期には拘らない人が増えてきた気がします。雨水の気の間は確定申告繁忙期の真最中ですが、雛人形を3月3日までに飾り、申告や整理が終わった4月3日(旧暦3月3日)までにしまうよう自分を叱咤激励します。今年もできるでしょうか(^^♪

 さて、オミクロンウイルスが急激に拡大したため、初めて税制改正セミナーができませんでした。いつも来てくださる方はもちろん、この時にしかお目にかからない方もおられますので、非常に残念でした。
今年の税制改正は大きな目玉はなかったのですが、よく読んでみると小規模な増税があちこちにちりばめられています。いくつかの増税・減税例を挙げてみましょう。
●法人税等
30万円未満(中小企業全額損金)・20万円未満(3年間で均等償却)・10万円(全額損金)の少額減価償却資産について10万円未満の貸付用資産が除外、大法人の給与拡大税制要件支給総額3%以上にアップ
●所得税等
上場株式の配当につき所得税と個人住民税の課税方式の一本化、個人とその同族法人保有株式も併せて3%以上の大口株主の判定に財産債務調書の提出義務者の見直し(財産合計額が10億円以上あれば全員)
●不動産関連
住宅ローン控除の期間短縮と控除率(1%→0.7%)の引下げ、固定資産税の負担調整措置、登録免許税の軽減措置や固定資産税減額措置の延長その他納税環境として書類の電子提出や電子通知が整備・拡大されています。時代はまさにデジタル化へ、税務の世界もDX へまっしぐらです。

 今年も税制改正の新刊書や既刊書籍の改訂版の執筆で、時間の隙間もありません。また、残念なことに3 月までのリアルセミナーは全てキャンセルとり、オンラインセミナーのみで話していますが、とても伝えにくく反応が感じられず寂しいです。確定申告で慌ただしく過ごしておりますが、体調を崩すことなくこの時期を乗り越えられるように頑張ります。
皆様も猛威を振るうコロナや寒さに負けず、明るく元気にお過ごしください。

今月の写真