晶子の徒然草
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
大川沿いの桜の樹もすっかり花が終わり、春風に吹かれ新緑の若葉が揺れる季節となってまいりました。今回は、木陰でこっそり咲いているため地味で余り人々が気付かない、まるで新緑にこぼれ落ちた滴を感じさせるような可憐で儚げなスズランについてお話したいと思います。
20代の頃、よく山登りをしていた私は高山植物が大好きで、日本アルプスや南アルプスを登っては高山植物、特に花々を見つけてはうっとり見とれていました。税理士になってからは時間がなくなり、かつ体力が衰え、とても登山どころではありません。でも、セミナーや研修で涼しい地域や高地に行ったときに高山植物に似た花を見つけ出し、とても幸せな気持ちになれるのが嬉しいです。中でも、山に行かずとも栽培されているため気軽に見ることができ、私を喜ばせてくれるのがスズランです。
このスズランはヨーロッパでは春の象徴とされ、小さな白いベルのような花は可憐で清楚です。日本でも、昔は軒下の比較的暗い場所に、それこそ鈴なりにスズランが生い茂っていたと教えてもらいました。このように可憐でか弱く(私のように^u^)見えるのですが、なんと毒を持っており取り扱いは要注意。スズランの花や生けていた水に触れたなら手を洗って下さい。可愛い美しいものには、気軽に触れない方がいいみたいですね(;一_一)・・・ 害虫から身を守り、生育環境には決して恵まれているとは言えない陽の当らない場所で育つための植物が持つ知恵なのでしょうか。
また、スズランには、「幸福が訪れる」「幸福の再来」という花言葉があります。そこからでしょうか、フランスでは、5月1日メーデーの日は「スズランの日」とされており、友人や家族など愛する人や親しい人にスズランを贈る習慣があるそうです。この習慣は、国に幸せを呼び込むシンボルとして国民に慕われていたフランス国王シャルル9世に、側近がその感謝のしるしとして、448年前の5月1日に、幸せのシンボルであるスズランの花を贈ったことに端を発しています。国王はいたくこのことに感動され、この日を決して忘れることがなく、毎年5月1日になれば取り巻きの貴婦人たちにスズランの花を贈ったのだそうです。一人の女性でなく多数の女性にばら撒くなど、ずいぶん都合のいい愛情表現であり、男のエゴイズムのような気がしますが、王にはそれが赦されていたのでしょうね・・。国王の影響を受けて、一般庶民階層にもこの風習が広まり、パリの郊外にはスズランがたくさん植えられているようです。
イギリスのロイヤルウェディングでキャサリン妃が手にしていたブーケもスズランの花でした。日本でもスズランを、結婚式のブーケに織りまぜたりしますが・・・
これは「幸せが訪れる」と隠れたメッセージを伝えるためなのですね。
さて、先日新聞記事で驚くような記事を目にしました。厚生労働省の発表(3月3日)によると、2012年度の生活保護の不正受給額が190億5372万円、件数にして4万1909件もあったそうです。生活保護費は私達の税金で賄われており、不正受給している人たちは、私達納税者からみるとタチの悪い泥棒ともいえるのではないでしょうか。生活保護を受けているのに、ベンツに乗っている、毎晩飲み歩いている等といった信じられない話も聞きます。不正の内容は、①働いていた収入の無申告(46.9%)、②年金受給の無申告(20.8%)、③働いていた収入の過少申告(10.6%)等となっています。給与の支払いや年金の受給が生活保護費を支給している市町村でわからない事に驚きます。以上の事に対応するために、平成25年12月6日に生活保護法が改正され、扶養義務者に対する報告義務が課せられ、また、不正受給に対する罰則が強化されました。扶養義務者とは配偶者、直系血族である両親、祖父母、子、孫等、及び兄弟姉妹とされており、これらのうち誰かが生活保護の申請をしても、これからは所得や収入のある人が生活費を負担するように指導されることになります。
しかし、現行の制度では本人や扶養義務者の所得や資産を正確に把握することができません。そこで、注目を浴びているのがマイナンバーです。マイナンバー制度を普及させることにより、より正確な所得・資産状況の把握を国は目指しているのです。このように様々な事情の下、将来の所得情報、金融資産、固定資産への番号の付番に向けて着々と準備が進んでいるように見えます。
また、『ダイヤモンドセレクト4月号』に弊社が紹介されました。自分の想いを述べたのと写真が気に入っているので、ちょっと幸せです。
春爛漫の季節です。人生の始まりの季節、華やかな香り高い季節、どうぞウンと楽しんで、明るく元気よくお過ごしくださいませ。