晶子レター
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
春から夏へと季節が移りゆくこの頃、爽やかな風が吹く心地良い日々が続き、すっかり日照時間も延び遅い時間まで明るくなってきました。太陽が沈んだ後の空を見上げると明るく輝く宵の明星と言われている黄色い金星が見え、その金星よりも少し空の高い所に赤褐色の火星も見えます。5月23日から25日にかけての夕方から宵に、金星と火星の近くに月齢5のやや細い月が見られ、まだ夕焼けの残る少し明るい空でも観察することができるそうです。火星は日の入りから1時間ほど経ち、空がすっかり暗くなってから観察するとよく見えますので、月と星たちの競演を楽しまれてはいかがでしょうか。
パンジーやビオラの最盛期もそろそろ終盤期に入り、花の季節は夏バージョンへと向かいますが、夏の前には梅雨がやってきます。恵みの雨とは言いますが、花々が濡れそぼってしなだれると私の気分も下降気味になってしまいます。再び回復する元気な花もありますが、続く雨にダウンしてしまう花も多いです。雨の中の花を観察していると、土近くに可憐に咲く草花は弱く、草丈の高いアヤメやラベンダーが雨に強く頑張っています。そこで、我が家の5月の庭はまだ勢力旺盛なビオラ、パンジーに加え、あやめやラベンダーを中心に、ミニカーネーションやトレニアなど雨に堪える花たちが賑やかに咲き誇っています。
また、買い物に出かけると晩春からスイカが店頭に並んでいます。かっては、まだ暑くないこの時期にスイカを食べる気にならなかったのですが、尊敬する先輩に「スイカは梅雨前のものがおいしい」と教えていただきました。スイカはトマトと同じく光飽和点が高い植物であり、光が強いほどぐんぐん育ちます。6月の後半くらいが最も太陽の光が強くなるのですが、梅雨の影響もあり、夏 至を過ぎたころには日照時間も減ってきます。また、スイカは水分がたっぷりなので、たくさんの水分を必要とするのかと思っていたのですが、スイカの原産地は熱帯アフリカのサバンナ地方や砂漠地帯のため、乾燥しているほど育ちが良くなるとのことです。そのため、スイカは梅雨のジメジメとした天候が苦手で、多雨による余分な水分を吸収してしまうと水っぽいスイカになってしまうのです。夏に水っぽいスイカに当たってしまうのはそのせいだったのですね。つまり、日照時間と過湿の関係から、梅雨に入る前や本格的に雨が降らない時期に収穫されたスイカが、甘くておいしくなるという訳です。
北海道では曇天はあれど梅雨はないといわれていますが、一般的には梅雨は南から北へ向かいますので、スイカの美味しい産地も北上していきます。例えば、4~6月は熊本県・九州地方、6~7月は鳥取県・千葉県・茨城県、7月下旬~8月は東北地方などではないでしょうか。季節と産地を考慮して、美味しいスイカを長く味わいたいです。今からのふるさと納税での返礼品も楽しいです。
今年の税制改正においては、令和6年1月1日からNISAの枠が拡大され年間360万円の投資が可能となります。生涯限度額も1800万円に拡大されますが、18歳以下のジュニアNISAの新規枠は廃止されます。このジュニアNISAへの今年限りの最後の活用として、値上がりしそうな高配当株などを子や孫に贈与してはいかがでしょうか。今までは18歳まで現金化ができませんでしたが、6年以降は縛りが完全になくなり、いつでもお金を引き出せるようになります。ただし、ジュニアNISAの払い出しを行う場合、必要な分だけ引き出しすることはできず、全額を払い出す必要がある点に注意が必要です。
また、ジュニアNISAのデメリットとして5年という非課税期間の短さがありましたが、今後は金融商品をロールオーバーして、つまり銘柄を入れ替えて18歳になるまで保有し続けられるようになります。ロールオーバーできる金額に上限はなく時価が80万円を超過していても、すべて継続管理勘定に移せるので、今から購入した銘柄は子や孫が18歳になるまで継続して非課税となり、いつでも払い出しができるのです。今年1年だけでも口座開設しておく価値があり、値上がりを予想するなら相続税や贈与税の節税対策としても有効です。
マスクを外して明るい光を浴びて春爛漫の花々を眺めていると、だんだんと元の生活に戻りつつあることを実感し、とても嬉しいです。過ごしやすいこの時期、春の空気を胸いっぱい吸い込んでリフレッシュし、春風や花、樹々の新緑を楽しんで、明るく元気にお過ごしくださいませ。