晶子の徒然草
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
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梅雨が明け、いよいよ夏本番です。暑い夏といえば、やっぱりお祭りですよね。日本人はお祭りが大好き。もちろん、元気な私もお祭りは大好きです。
日本の三大祭りがどれなのかは、いろいろな諸説がありますが、一般的には、「京都の祇園祭」、「大阪の天神祭り」、「東京の神田祭」とされています。
祇園祭は京都市東山区の八坂神社のお祭です。京都の夏の風物詩で7月1日から1か月にわたって行われる長い祭りです。山鉾巡行に先駆け、ちょうちんに照らされた山鉾が「コンコンチキチン」という祇園囃子とともに町に飾られる「宵山(16日)」「宵々山(15日)」も幽玄で見事ですが、祭りのクライマックスは32基の山車が練り歩く「山鉾巡行」のある17日です。32基の山鉾が京都のメーンストリートに集結し、にぎやかに引き回され、まさに圧巻です。
全国の天満宮で催される祭りは全て天神祭と呼ばれていますが、中でも大阪天満宮を中心として大阪市で行われる天神祭が有名です。この大阪天満宮の天神祭は6月下旬から7月25日までの約一ヶ月間にわたり行われますが、25日の本宮の夜は大川(旧淀川)に多くの舟が行き交う船渡御が行われ、奉納花火があがります。同日の日中に、伝統ある陸渡御も行われますが、涼感と花火を求める人々には何といっても船渡御と夜の花火が大人気です。
神田祭は東京の神田神社で行われる祭りです。旧暦の9月15日に行われていましたが、現在は5月の中旬となっており、大祭は隔年で行われています。5月15日に近い土曜日に行われる神幸祭は艶麗ですが、古風な行列をパソコン、デジタルカメラ、薄型テレビ等が並ぶ町並みと比べると見事なアンマッチで感無量です。でも、毎年5月15日固定で行われている、巫女による正装の浦安の舞が奉納される例大祭は厳粛な行事で、やはり祭りの最大のハイライトでしょう。
実は私はこの日本三大祭りと非常に関係が深いのです。
まず、京都の八坂神社は私の父母が祝言(結婚式)を挙げたところで、私もこのあたりで産声を上げたと、母から聞いております。実は私は公家の血筋の父と、老舗旅館のいとさん(末娘)の娘ですから、純粋の京女と言えるかも。でも、どこから見ても、育った地域の浪速女と思われています。
また、弊社の大阪本店は、まさに歩いて3分の大阪の天満宮のお膝元。正真正銘の氏子で、お正月には本殿に上がり祝詞を唱えてもらい、お客様と我々の一年の繁栄と安全を祈願しております。天神祭(7月25日)のときは獅子舞やお囃子が来てくれ、目の前の車両通行止めとなった道路を陸渡御が通って行き、仕事場はまさにお祭りの真只中です。天神祭の当日の気分は最高で、遊びに来てくださったら応接室で缶ビールでも提供させて頂きますので、クーラーでゆっくり陸渡行をお楽しみください。南森町界隈ですが、かつてはマンションもあまり建っておらず花火も見えたのですが、今は新築の高層ビルが邪魔をして、花火があまり見えなくなってしまったのが残念です。にもかかわらず、当日は人混みで携帯電話も通じず、地下鉄も満員でなかなか帰れないのが難点です。
最後の神田神社は、まだまだ歴史の浅いお付き合いです。弊社の東京支店は一昨年、京橋から茅場町に引っ越しいたしましたが、どちらも少し離れているにもかかわらず、かってにずっと神田神社の氏子を自負しております。といいますのは、父が銭形平次の大ファンで、私は幼いころから大川橋蔵の銭形平次をずっと見ており、こっそり銭投げにチャレンジしたこともあり、もちろん主題歌も歌えるくらいなじみがあるからです。東京では「神田明神下の平次」ならぬ、実はこっそり「神田明神の自称氏子の坪多晶子」になり、わくわくしています。でもこのごろでは、ルパン3世の銭形警部の方が有名なので、少し寂しいです。
眩しいばかりの夏の光があふれる中、甲子園球児に負けぬ元気さで、超美味な桃にブドウ、メロン、そして新鮮なトマトやキュウリに滋養と心の満足を頂き、暑さに負けず夏を乗り切って下さいませ。