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晶子レター

代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。

1月のレター

 新年あけましておめでとうございます。今年は初詣やお墓参りも自粛され、自宅で新しい年を迎えられた方が多いかと思います。天気も良く、いつもよりゆっくり過ごされたのではないでしょうか。

 昨年末に土星と木星が約400年ぶりに大接近しました。約20年周期で起こる土星と木星の最接近ですが、木星と土星の公転軌道はわずかに傾いており、太陽からの軌道平面上では同じ方向に見えても上下方向でずれるため、毎回超大接近とはなりません。新月の度に日食が起こるわけではないことと似ています。よって、今回の大接近は非常に珍しい現象で、次に見られるのは約60年後だそうです。事前にお知らせしたかったのですが、ウイルスに振り回されご連絡が遅くなったのが悔やまれます。私自身はこのレアな出来事に立ち会えとても嬉しかったですし、次に見られる頃地球はどのように変わっているのか興味深いのですが、残念なことにもう現世では見られないのでしょうね。

 さて、お正月はお雑煮を召し上がられたことと存じます。お雑煮の歴史は古く、平安時代に遡ります。年神様に供えた餅や里芋、にんじん、大根などを、その年の最初に井戸や川から汲んだ「若水」と、新年最初の火で煮込み、元旦に食べたのが始まりといわれ、色々な具材を煮合わせたことから『雑煮』と呼ばれるようになりました。お雑煮の具材や味付けは地方によって異なりますが、必ず入っているものはお餅で、「よく伸びる」という性質から、長生きできるようにと願いが込められています。室町時代には高級品だったため、一般庶民は餅の代わりに里芋を入れていましたが、簡単に手に入る江戸時代には味噌や醤油などの味付けや、丸餅と角餅などの違いが東西であったといわれています。

 西日本地域で多く使われる丸餅は、その形から「円満」という縁起物で、この1年「角が立たずに円満に過ごせますように」という想いを込めて食べます。東日本、特に関東周辺と寒い地域で主流の四方が角張った角餅は、武士たちが戦いを前に「敵をのして(退治して)しまおう!」とのしもちを切った角餅をお雑煮に入れて食べ始めたといわれています。具材や汁、出汁についても各地で特色が分かれ、関西地方ではやっぱりお雑煮文化発祥の地である京都の白味噌が有名で、もちろん我が家も白味噌仕立てです。神様が好きな“白色”の味噌を使い、昆布だけで出汁を取り、食べる直前に鰹節をかけます。

 武家による支配が続いた東日本では、「面目を失う」という意味がある「味噌をつける」ことを武士が嫌がったため、すまし汁のお雑煮が主流になりました。我が家も三が日の最後の三日は、すまし汁のお雑煮にしています。食べ方は地域やご家庭によって様々ですが、国産の食材のみで作ったお手製のおせち料理と共に子孫に伝統と作り方をきちんと伝え、一年を無事に過ごせますようにと祈りを込めながら頂きたいものです。

 さて、今回のお写真は我が家で見ごろを迎えている葉牡丹です。冬に色づくことや『記憶に残る想い』という花言葉から、お正月飾りやお祝い事の席で使われてきたので縁起のいいお花です。お花のない冬の庭で、穏やかな色彩で枯れることもなくそのままの姿で、私たちを元気づけてくれています。春を迎えると、茎が伸び始め葉の緑色が濃くなり、真ん中には蕾が見え黄色がかった白とピンクと紫が華やかさを添え、あっという間に背が高くなるのも面白いです。

コロナ感染症対策として10都道府県に緊急事態宣言が出され、確定申告の行方も怪しくなってまいりました。税制改正にはコロナ対策も考慮されていますが、財源不足はますます深刻になり、これからの増税が非常に気になるところです。常に税制動向の先を見据えて、皆様の希望をかなえるため、いろいろな提案をしてまいりますのでご安心ください。

 いよいよ冬本番。これから立春にかけて寒さが増していくと思われます。そんなときほど明るく元気な笑顔で、あったかいものを飲むことをお勧めします。免疫力をアップして、今年1年が幸福に満ちた年になりますよう心から祈っております。

今月のイラスト