晶子の徒然草
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
暑い日が続いているうえ、大型の台風も日本列島を蹂躙し、ここ数年は経験をしたことのない気候に戸惑うことが増えています。ただ、朝夕はずいぶん過ごしやすくなっており、日中の強い日差しを乗り越え夕方に爽やかな風を感じ始めると、身体も心もほっとほぐれる気がいたします。夜になるとさらに涼しくなり、この季節は夏の夜空を楽しむには最適です。昨年の夏に、出張で鹿児島へ行きましたおり夜空を見上げますと、驚くほどの星が見えて、夏の大三角形の星座や天の川も見られ、本当に感動いたしました。
皆様も小学校で学んだ星座を思いだしてください。茨木市には、私の小学生当時からプラネタリウムがあり、また、担任の先生が天文学の大好きな人で、毎月プラネタリウムへの遠足授業があり、とても楽しみでした。季節ごとに、四季の星座を教えてもらい、七夕祭りに因んだ夏の大三角形に興味津々でした。
夏の大三角形は「こと座」のベガ、「わし座」のアルタイル、「白鳥座」のデネブの3つの星々で構成されていますが、どれも星の中で最も明るい「1等星」なので比較的見つけやすい星でしょう。今頃なら20時~22時頃、頭の真上を見上げて見ると、明るい星三つが大きな二等辺三角形を作っています。
これがデネブ・ベガ・アルタイルで、いわゆる 「七夕」 の星たちです。
白鳥座は十字型をしたわかりやすい星座で、デネブは白鳥の尾の位置にあります。十字形に配列した美しい姿は、南十字星に対比して「北十字星」とも呼ばれており、大神ゼウスが娘レダに会うために、白鳥に変身した姿とされています。
こと座はひし形と正三角形とがつながったような形をしており、リラと呼ばれる携帯用のハープ(竪琴)をかたどっています。青白いベガが七夕で有名な「織姫星」で、天の北半球で最も明るい星です。
わし座は七夕星のひとつ、アルタイル「彦星」を中心に左右に二等星が寄り添っている夏の三ツ星が目印で、大神ゼウスがわしに変身した姿とされています。
そして、織姫星と彦星の間を銀河が流れており、「天の川」 とも 「ミルキーロード」 とも呼ばれています。その天の川の中にいる白鳥(デネブ)が、ふたりの仲を取り持って通り抜けようとしている位置関係にあるのです。
有名な七夕物語では、恋に落ちた結果、仕事を疎かにした織姫に怒った天帝が二人を天の川で引き裂きます。織姫の懇願により年に一度、7月7日のみ天の川を渡って彦星と会えるようになるというお話になっています。
実際に織姫星は天の川の西側に、そして彦星は東側に存在し、年に一度のその日を心待ちにしているかのようで、ロマンチックですね。ただ残念なことに、織姫星と彦星の「アルタイル」が年に一度出会える七夕の頃は、日本はまだ梅雨の時期でなかなか晴れた夜空を見ることができません。実はこの日が七夕とされたのは旧暦だったからで、昔はよく晴れた日だったのです。
明治に改暦されてから、それまでの太陰太陽暦(旧暦)という月と太陽両方の動きを計算した暦の利用から、現在の西洋式である太陽暦を使うようになったため、七夕が1ヶ月も早い時期に移行してしまったのです。旧暦の七夕(7月7日)は今の暦でいうと8月中旬になります。日本の暦を定めている国立天文台は旧暦の計算はしていないのですが、旧暦とは別の方法で古来からの七夕の日を計算し、「伝統的七夕」として定めているそうです。
そして今年2017年の伝統的七夕は8月28日。もし晴れて空気が澄んでいれば、夜空に彦星と織姫星がちょうど頭上まで高く昇り、この2つの星の間に北から南へと天の川が空を流れているのが見えるかもしれません。爽やかな夜風にふかれながら、宇宙のロマンに想いを馳せるなんて、とっても素敵ですね。
夏も終わりが近づいて参りました。暑さ疲れで体調を崩さぬよう、彦星と織姫星にお願いをしておきますね。どうぞ皆様、すこやかな毎日をお過ごし下さいませ。
まっとう温泉ワンポイントレッスン13
私も運動する時間がないまま、齢を重ねてきますと、五十肩や息切れ等全身が悲鳴をあげ、ギシギシしてきます。少しは体を動かしてたっぷり汗をかかないとダメですね。できればその後で温泉、無理なら温めのお風呂でゆっくり体を温めると、ずい分体が若返るとか!?暑いからといってクーラーに閉じこもりっきりで、シャワーだけでは疲れはかえってとれませんよ~。人に言う前に自分が実践しないとダメですね。
出典:「一度は泊まってみたい癒しの温泉宿」/PHP新書 より
温泉の世界でニセモノやマガイモノが出てくるようになったのは、世の流れに沿ったことなのかもしれません。騙されたくなければ自衛手段を講じる必要があります。温泉の利用者自身が「ホンモノの温泉」の何たるかを知り、自分で見分けるしかありません。
- 雑誌やテレビの情報を鵜呑みにしない!
「ホンモノを見分ける」ためには、テレビや雑誌などで見聞きした情報をアテにせず、「自分の頭で考える」のが大切です。雑誌の温泉特集記事やガイドブックのなかには、自分で取材せずに集めた資料だけで誌面をつくっているものが少なくありません。テレビの情報番組も、いろいろな温泉を比較したうえで、「オススメスポット」を選んでいるのではないようです。温泉宿で重視するのは、料理や部屋や建物などの「見た目」でしょう。テレビ映りのよいものを優先して紹介していて、目に見えないお湯の質は重視されていないのです。要するに、テレビの温泉情報は「宣伝」だと思って見なければいけないということです。
- 温泉を自慢しない「温泉宿」はアヤシイ!
テレビや雑誌で盛んに紹介されている温泉宿の情報は、アヤシイと思ったほうがいいでしょう。表面的なところを飾り立て、いちばん大切な温泉自体を重視していない可能性があるからです。テレビや雑誌の温泉紹介を見聞きしていると、取材を受けた宿の経営者が、自分の温泉の湯そのものを自慢していることはあまりありません。「旬の素材を活かした料理」や「展望露天風呂からの眺望」、「雰囲気たっぷりの建物」が多いのです。「温泉宿」であるからには「温泉」が最大の売り物であるはずなのに、その質の高さを誇らしげに語ろうとする経営者が少ないのです。温泉宿も、まずは主役の温泉がホンモノでなければ、どんなに豪華な雰囲気をつくりあげていても、癒しを求めている利用客を真に楽しませることはできないはずです。
ほんとうに温泉が好きで、ホンモノのお湯を多くの人に味わってもらいたいと思っている経営者なら、まずは何よりも自分の宿で提供している温泉のすばらしさについて語りたくなるのではないでしょうか。決める前に電話やお手紙で温泉のことを聞いてみることが早道です。 「書かれていないこと」(源泉?循環?塩素混入?泉温?浸透圧?イオン濃度(PH値)?泉質?…)にぜひご注目下さい。
宿を選ぶときは自分の頭で考え、現地に行ったら自分の心で、五感で味わうことが大切です。それが温泉旅行で失敗しないための基本的な心構えなのです。