晶子の徒然草
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
あけましておめでとうございます。昨年中は大変お世話になり有難うございます。一昨年は母を亡くし、すぐに一人娘の結婚、二世帯住宅への引っ越しなど、激動の一年でした。昨年はまだまだそんな私生活の大転換に慣れず右往左往しているうちに、夏に右足首3か所を骨折し4時間にわたる手術、1か月入院、車椅子から松葉杖生活。ご存知のように、その期間ももちろんセミナーや仕事は続けており、あれよあれよという間に、またまた私事は大波乱のうちに昨年は幕を閉じました。ここまで来ると、私には平穏な日々が訪れるのはまだまだ先。当面はスリルとサスペンスを楽しむ、ダイナミックな人生を送れると開き直っています。
皆様の昨年はいかがでしたでしょうか。いろいろな難儀なことがあったかもしれませんが、私も終わってしまえば笑える話となっています。壁も乗り越えてしまえば、楽しい思い出。そして楽しい思い出とできるかどうかは自分の生きざま次第だと思います。皆様にとって困難であった出来事が、そうなりますように祈っております。
今冬は本当に温かい毎日が続いており、勘違いをしたさつきや山つつじがちらほら小花を咲かせ、ちょっと驚いています。昨年の正月は大雪が降り、雪見正月となっていただけに、地球の天候の大波乱を実感しており、植木や花々がこれらの大変動に負けずに、春にやまぼうしやつつじがキチンと咲いてくれるか、少し心配しています。
穏やかなお正月を迎え、幼い時の正月行事を思い出します。我が家は二人とも女の子で男兄弟が居なかったため、独楽回しや凧あげをすることがなく、いつも羽つきでした。大きな綺麗な日本人形が付いている豪華な羽子板は私の憧れでしたが、重くて羽をつくこと等不可能で、いつも小さな軽い板に絵が書いてあるだけの羽子板で羽つきをしていました。それでも父がその素敵な羽子板で、ふわっとあげてくれる羽を跳ね返すことが出来ず、涙をためていたものです。その頃の私から見ると、父は何でもできるが怖い人で、泣いているのがわかると頭をコツンとされるので、涙を隠して必死で羽を拾いに走り回ったものです。何度か繰り返すうちに、だんだんと羽をつくことが出来るようになり、得意満面の顔に変わってきたのを恥ずかしく思い出すと、胸の中が幸せな気持ちでいっぱいになります。しかし、大きくなってくると、羽つきよりも百人一首や双六に夢中になり、とうとう大きな人形の付いている羽子板で羽をつくことはありませんでした。あの羽子板は私の学生のころに、我が家が隣家からの延焼で火災にあった時に燃えてしまったので、もう今では記憶にしかありません。残っていれば、娘やその次の世代に思い出を話せたのにと残念です。
その火災にもめげず、両親が大事にしていた日本人形とフランス人形が無傷で焼け残りました。私は両親の形見にこの二つの人形を貰い受け、今の新居にも飾っています。これらはその当時においては高級品であり、私が触りたがっても触れることは許されず、何と孫がケースから出したがってもケースから出してくれることがなかったため、古めかしい私たち以外の人にとっては価値の無いものですが、今でも色鮮やかなまま現存しています。この人形を娘と二人で見るたびに「おじいちゃん厳しかったね。絶対に触らせてくれなかったね。」と子供のころを思い出し、二人でうなずき合っています。父は娘が小学校3年生の時に急性心不全で自宅でぽっくり亡くなってしまったのですが、あらあら、両親の厳しい躾が私達子孫に素敵な思い出の品を残してくれたのですね。日本の歴史は当然のことですが、家族の歴史も伝え続けることが出来れば本当に幸せだなと感じています。
それでは、恒例の坪多家のおせちのおしながきをご紹介したいと思います。
- 一の重
- ・数の子のしょうゆ漬
・栗きんとん
・黒豆 丹波ぶどう豆
・サーモン大根巻
・ゆず糀いか和
・ごまめ
・鯛の昆布〆
- 二の重
- ・紅白ゆずなます
・松竹梅かまぼこ
・ふぐ皮湯引き
・酢蓮根
・酢ごぼう
・たたきごぼう甘辛
・海老の旨煮
- 三の重
- ・しいたけの含め煮
・金時人参の花煮
・こんにゃくの甘辛煮
・竹の子の京煮
・蓮根の煮〆
・さといもの旨煮
- 四の重
- ・車海老塩焼
・海老のこんがり焼
・ちんげん菜エリンギ添
・出巻卵
・スモークサーモン大根巻
- 五の重
- ・鰤の照焼
・甲いか塩焼
・牛肉しょうが時雨煮
・鶏肉生山椒焼
・スナップえんどう
- 別重
- ・あわびのしょうゆ煮
・国東たこのやわらか煮
・鴨ロース旨煮
・手製つきたて餅
忙しい中でも、毎年これだけは絶対手作りします。坪多家の味、おせち一つ一つに込められた願い。伝えていけたらなと思います。(*^_^*)
壮麗な日の出とともに、新たなる年が香り豊かに扉をひらきました。新しい年が明け、新しい気持ちで、心も希望に満ち足りています。今年も皆様と明るく元気よく、ご一緒したいと存じます。どうぞご一緒くださいね。