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晶子レター

代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。

10月のレター

 台風が過ぎ去り朝夕はすっかり涼しくなり、一気に秋へと季節が進みました。旧暦では新月(朔)の日を1日として、29日間もしくは30日間で1ヶ月となります。8日頃には月の右側が輝く「上弦の月」になり、15日頃には満月となり、23日頃には月の左側が輝く「下弦の月」となります。新月の瞬間を0として、そこからの経過日数をあらわした数が月齢です。つまり、新月の時に0、満月の時に15になり、新月になる日の前日に29となります。約29.5日で元の新月に戻ります。旧暦の日より1を引くと、大体その日の月齢となります。

 よって、旧暦では毎月15日の夜がほぼ満月で、旧暦8月15日(新暦9月頃)の月が「中秋の名月」とか「十五夜(先の月)」と呼ばれています。江戸時代に、この日のお月見の風習が盛んになったと言われていますが、ちなみにこの十五夜が完全な満月になるとは限りません。月の軌道が真円ではないことや、旧暦では一年の日数が異なることなどがその理由です。今年の中秋の名月は9月10日でしたが、綺麗なまん丸のお月様を見ることができ、幼いころのお月見や月面着陸などを思い出し、宇宙の不思議とロマンに酔いしれていました。

 旧暦9月13日の、少し左側が欠けた月を鑑賞する日が十三夜(後の月)です。この十三夜はたいてい新暦10月となり、秋晴れになることが多く美しい月の輝きを鑑賞するのに一番良い時期となります。古くは先の月と後の月の2回で月見の完成といわれており、ほんの少し欠けている月の風情が、日本人好みの風流心をくすぐるのかもしれません。今年の後の月(十三夜)10月8日の夜は綺麗な満月を見ることができ、お月様パワーを頂いたので、元気に年末まで駆け抜けることができそうです。

 さて、月が綺麗に見えるこの季節、夜空を見上げれば月だけではなく流れ星もご覧になることができるかもしれません。10月22日午前3時頃にオリオン座流星群の活動が最も活発になるため、22日の未明から明け方にかけてが観測のチャンスです。オリオン座流星群は対地速度が速いため、明るい流星が多いことが特徴ですが、流星「群」とは言ってもシャワーの様に流れる星を見られるものではなく、流れ星がいくつか続いて現れると思ったらよいでしょうか。

 22日はちょうど土曜日、金曜日に早く寝て未明に起きるか、金曜に夜更かしして流れ星を見てから朝寝するか、難しい時間帯でちょっと悩んでいます。活動のピークは緩やかなため、この日を逃しても前後数日は見られるそうです。

 そこで、土曜日の移動時間にしっかり昼夕寝をし、日曜日の真夜中にウッドデッキでお気に入りのチェアでゆったり寛ぎながら美味しい純米大吟醸酒を嗜みつつ、新月直前の「下弦の月」を見て流れ星を待ってみようかなと考えています。秋の夜長にゆったりと夜空を見上げる時間も、心を落ち着かせてくれて日々の疲れを癒してくれてよいものです。しかしこの季節、夜は特に冷えますので、防寒対策を忘れずに温かい恰好で観測にチャレンジしてみるつもりです。

 秋になってくると税制改正の検討が始まり、いろいろな情報が飛び交います。以下に各省庁が令和5年度税制改正に関して要望している事項を挙げてみます。資産税・金融関係としては、期限が到来する教育資金一括贈与(1500万円限度)や結婚子育て資金一括贈与(1000万円限度)に係る贈与税の非課税措置の見直しと延長、NISAの抜本的拡充、金融商品に係る損益通算範囲の拡大などです。不動産関係としては、長期保有土地等に係る事業用資産の買換え特例等、及び土地の所有権移転登記等に係る登録免許税軽減措置の延長などです。法人税関係としては、中小企業者等の法人税率特例・特定経営力向上設備等及び機械を取得した場合の特例、試験研究費の特別控除措置の延長などです。まだ、各省庁の要望による予算取り合戦で、何が改正案になるのかこれから注目する必要があります。財務省からは相続税と贈与税の一体化についての要望は出ておらず、どうなることやら。今年も注目すべき点が多々あります。

 一年で一番過ごしやすい時期になってきました。食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、勉強の秋と、皆様それぞれの実りの秋を元気に楽しくお過ごしくださいませ。

今月の写真