晶子レター
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
新年明けましておめでとうございます。みなさま新しい年を元気に迎えられましたでしょうか。私どもも仕事始めの日には毎年恒例となっております「新年初詣祈願祭」のため社員全員で大阪天満宮へ昇殿新年祈願に参り、詔を上げて頂き玉串を献上した後、神楽鈴で祓い清めて頂き神霊の発動を促していただきました。また、1月10日(商売繁盛の戎神と坪多晶子の誕生日)の十日戎には、全員で堀川戎神社へ詣で、商売繁盛祈願を行ってまいりました。
私自身、以前は神社へ参った際、ご利益がありますように、つまりお願い事を叶え下さいとお祈りしていたのですが、神道に詳しい方から本来、神様は畏れ敬う御方であり、神様を敬う事で自分の努力を見て頂きその偉大なお力を結果で感じるものであると教えて頂きました。今では参拝する際はまず神様を敬い、自分の自利自利な行動を深く反省し日々の感謝の気持ちをお伝えします。そして自分がお客様の為、社員のため、信頼する人のため、友人・家族の為に精一杯努力する事を誓い、その誓い通りの行動を神様に見ていてくださるようお願いし、その結果神様から良い運気を授けて頂けるのだと信じています。今年も神様に天からしっかり叱咤激励して頂き、一歩一歩成長して参りますので、どうぞご支援ください。
さて、お正月の最後は七草です。七草とは、五節句のひとつである人日の節句(正月7日)の朝に、七草粥を食べて祝う行事のことを言います。日本には古くから無病息災を願って若草を食べる風習がありましたが、室町以降、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの七草をいれた七草粥を食べる習慣が生まれたとされています。私も七草とまでは言いませんが、お正月料理の締めくくりとして小松菜など何種類かの青菜を入れたお粥を頂きました。ぜいたく料理に疲れた胃腸に優しく、昔の伝統はよく考えられているのを実感いたします。
いよいよ冬が極まりあっという間に春の気配がたち始める立春がやってきます。冬から春へと季節が変わる節目となるのが、立春の前日である2月3日の節分の日です。中世から陰から陽への移り目となる節分の夜には普段姿を隠している鬼や魔物が出現しやすいと考えられていました。中国から伝わった行事の影響で、日本でも室町時代以降に鬼を追い払う“豆まき”が広く行われるようになったといわれています。豆まきの豆は必ず“煎り豆”ですが、火で煎って邪気を祓うという意味と「射る」(鬼を打つ)にも通じており、最後には人が食べてしまうことで鬼退治をすることになるのです。福豆を年齢の数に一つ加えた数だけ食べる習慣は、来年も「忠実(まめ)に」暮らせますようにと願う人々の気持ちがこめられています。まだまだ若い私ですが、どういうわけか豆を全部食べきれ無くなってまいりました。そこで、最後は梅干し、塩昆布、福豆3粒を入れた「福茶」として飲む方法にチャレンジしてみました。後味がほっこりしてなかなかいけましたので、皆様も試されてみてはいかがでしょうか。
豆まきと同様に年の数の豆を半紙に包んで、干支と数え年を記して神社に納めることも行われています。大阪天満宮にも節分の夜は「厄除け」を願う人々がたくさん参拝され、多くの豆が大前に納められています。最近では若い人の間でも厄除けに関心を持つ方が多く、それだけ今の社会に不安なことが多いのかもしれませんね。でも厄年は人生でも災いの多数訪れる年と思えば、厄年は困難を乗り越え荒海に乗り出すスタートに最適な年ではないでしょうか。因みに私も厄年に開業いたしましたが、何とかここまでたどり着きました。神様のおかげですね。
また、節分の日には太巻きを食べると縁起が良いとされています。これは商都大阪発祥の風習ですが関西地方で親しまれ、私も小さい頃から巻きずしを丸かぶりしていました。「恵方巻」という名称は、1989年にセブン-イレブンの広島のお店から始まり、2000年以降に全国に急速に広まったもので、私は未だにあまりなじめません。関西では一般的に、太巻きは縁起よく七福神にちなんで7種類の具を入れ、巻き込んだ福を逃さぬよう丸ごと1本、恵方を向いて無言で食べきるとよいとされています。子供の小さい頃には2月3日に私も太巻きを巻いていましたが、この頃は忙しさにかまけて、太巻きをお寿司屋さんで買ってきて丸かぶりしています。その後は、「福は内、鬼は外!」と元気に声を出して豆をまき、心の中の悩みごとを一気に追い払ってしまいたいものです。
寒さ厳しき折、お風邪などひかれませぬよう暖かく楽しくお過ごしくださいませ。
皆様が新しい年を明るく元気よくスタート されますことを願っております。