晶子の徒然草
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
今年も紫陽花が大輪の花を咲かせる頃となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?雨の日が増え濡れてしまうことも多い時期ですが、生物にとっては大切な恵みの雨であり、草木の緑がキラキラと映え、とても美しい季節ともいえます。
先日、税理士会のセミナーの講師をするために少し遠出をした帰りに稲苗がきれいに植えられた田んぼを見かけました。私が子供の頃は田んぼにオタマジャクシやカエルがたくさんいて、自然の生命の神秘に触れることができる貴重な場所だった気がします。ちょうど今は水が張られた田んぼでカエルたちが産卵をしている頃でしょうか。そんなことを、昼時に弊社の社員と話していると、興味深いことを教えてくれましたので、皆様にご案内したいと思います。
私は今をさかんに鳴いているカエルを含む哺乳類以外の魚類や鳥類などは、卵を産む(卵生)生物だと認識していました。しかし、卵生生物のはずなのに、種類によってはメスが卵を体外に排出せず、おなかの中で孵化させた後に赤ちゃんとして産む生物が存在するそうです。哺乳類だけが卵ではなく赤ちゃんを産むものだと思っていたので、とても驚きました。この生命の不思議な仕組みは大まかに卵生、卵胎生、真胎生の3種類に分けられるそうです。
まず卵生とは、そもそも卵で子孫を増やし、卵が体外へ産み出されて発育することをいいます。私達がよく目にする哺乳類以外の生物はほとんど卵生で、卵の中の赤ちゃんが発育するのに必要な栄養分は卵黄として蓄えられていて、十分に成長したのち孵化します。卵として産まれるこの方式は一度にたくさん産卵できますが、天敵に卵を食べられるリスクも高くなります。
今回初めて知った卵胎生とは、メスがお腹のなかで卵を孵化させて、親と似た形の子を生む事をいいます。卵胎生とは、母親のお腹の中にいる卵の中の赤ちゃんは卵から栄養をもらい、母体からはガス交換以外の物質供給はないまま孵化し、母体外へ生まれる生物をいい、このタイプは熱帯魚であるグッピーなどがあてはまります。グッピーのメスは妊娠するとお腹がはちきれんばかりに大きくなり、出産時には一匹ずつ小さなグッピーを産みます。卵で産むのと異なり、一度にたくさん産めないため、出産される個体数は少なくなります。私は見たことがないためこの話に驚きましたが、グッピーを飼っていた人から見ると、当たり前のことだったのでしょうか。
真胎生は、同じく母体の中で卵を孵化させますが、卵と母体がへその緒を介して直接繋がっており、栄養の供給を受けながら成長する生物のことをいい、このタイプは真胎生メダカという魚があてはまります。こちらは卵胎生の魚よりもお腹のなかで大きく育てるため産仔数がさらに少なくなり、哺乳類のように繁殖力も弱く市場での流通量が少なく種類によっては絶滅の危機にあるものもいるそうです。
厳密な意味では哺乳類のシステムと同じではありませんが、へその緒があるなんて魚でないような気がして不思議です。
また、産んだ後にオスが子育てをするという魚がいるという私にとっては珍しい話も聞きました。その名はベタ・スプレンデスという魚。ベタは特異な繁殖行動で知られ、バブルネストビルダーと呼ばれます。発情したオスが水面に泡巣を作り、メスが水中に卵を産みます。産んだ卵をオスが口に入れて巣まで運びますが、卵はすぐに落ちてしまいます。落ちた卵をオスが拾い集め、巣に戻すということを、稚魚が孵化して自由に泳ぐようになるまで続け、保護します。産み落とされた卵をオスが咥えて泡巣まで運んで世話をする様子は非常に愛らしいものだそうです。
子供が自立できるまで、オスがしっかり守り育てる所は、この頃の若いお父さんを髣髴させ、感心してしまいました。これらのことを知ってから、生物には様々な卵や子供の生み方、多様な育て方があり、全ては子孫を残すために親は全力を尽くすのだと改めて実感しました。まさに、相続や事業承継を真剣に考え対策をしようと真摯に行動されている皆様そのものですね。
平成29年度税制改正も税法、施行令、通達などが発遣されており、いよいよその全貌が明らかになってまいりました。その内容を皆様に正確にご理解いただけますよう、TMニュースやセミナーを通じ、皆様に伝え続けております。また、税制改正が明らかにされましたので、今まで書いた著書の改訂版を出さなければなりません。
私の著書やセミナーは私の子と思っておりますので、今から数か月は滅私奉公で全力を尽くさなければなりません。どうぞ、皆様温かく励ましてくださいませ。なお、「税制改正のポイント」の小冊子の速報版に手を入れた確定版が出来上がりましたので、御入用の方は担当者までご連絡下さいませ。
梅雨明けも間近、本格的な夏がまもなくやってきます。夏を明るく元気よく楽しむためにもお身体をご自愛の上、楽しくこの季節をお過ごし下さいませ。
まっとう温泉ワンポイントレッスン11
忙しく過ぎてゆく現代の流れ。でも私はその流れの一つ一つに真摯に向き合い、互いを尊重しあえば貴重な時間になると思います。自然の何万年にも及ぶ贈り物である源泉が人を癒してくれるように、私もあふれる想いを少しでもかけ流し続けられるよう「御礼」の気持ちを伝える運動をしています。電車の改札で、バスやタクシーの乗降時に、買い物をした時に、食事をしに行った時に、サービスを提供して下さった方に心を込めて御礼とあいさつをします。日本中に「感謝の念」が広まればいいな~。
出典:『クロワッサン』松田忠徳さん記事/㈱マガジンハウス
『一度は泊まってみたい癒しの温泉宿』/PHP親書 より
温泉につかって体が温まると、白血球の中のリンパ球が活発化して免疫力が上がります。源泉地を歩くことで免疫力も上がり、温泉宿に1泊するだけでもリンパ球の働きは回復するというデータがあります。本物の温泉につかることは癒しにとっては最高であり、中でも自然湧出泉がベストです。
- ガン細胞は体温が35度台でもっとも増殖する
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では、なぜ温泉は体にいいのでしょう…
重要な要素は「温熱効果」です。温泉はさまざまな天然成分を含んだ、私たちの細胞を活性化してくれる「還元力」のある“生きたお湯”なので、体が温まりやすく、冷めにくいのです。
一方、家庭の風呂は塩素が入っているために、体温が下がりやすいのです。なぜなら塩素は体に悪い物質なので、なるべく除去しようと体温を下げて侵入を防御しようとするからです。
体を温めるとどうして健康によいのか…
理由の一つは、ガンの予防になる可能性があるということです。最近の研究によれば、ガン細胞は体温が35度台のときにもっとも活性化し、増殖のペースを速めることがわかってきました。つまり体温が低いほど、ガンが広がりやすいということです。逆に、体温が39度台の後半まで上がると、ガン細胞は死んでしまうといわれています。例えば、患者の体温を43度以上まで高めることでガン細胞を退治する治療法を試みている医科大学の先生がいます。これに治療効果があるとすれば、温泉浴による温熱作用にも、少なくともガンの予防効果はあると考えられるのではないでしょうか。
- シャワー文化が日本人の平熱を下げた?
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日本人の平熱体温が下がっているとしたら、それは入浴習慣の変化と無縁ではないでしょう。温泉にくらべると、家庭の風呂は温熱効果が低いのですが、それでも日常的に入っていれば効果はあります。疲れている時、落ち込んでいる時、湯船でゆっくりあったまれば生き返った気がしますよね。
昔の日本人は毎日「ゆっくり肩まで湯に浸かる」のを慣わしにしていました。本来風呂は日本人にとって「くつろぎの場所」であると同時に「体を温める場所」、つまり免疫力を高める場でもあったのです。シャワーは表面の汚れは流せても、血液の代謝は活発にならないので、血液中の老廃物は排出できません。いま流行のデトックス(解毒)にならないのです。欧米の「洗い流す文化」によって、日本の「体を温める文化」が、文字どおり洗い流されてしまったのならば、とても残念なことです。ぜひ私達は半身浴をたっぷりして、体を芯から温め健康な毎日を送りましょうね!