晶子の徒然草
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
花便りが各地から届く弥生の季節、このスクラップが皆様のお手元に届く頃には、日本列島の桜便りも随分北上している頃でしょうか。桜は日本の国花であり、桜の花言葉「精神美」「淡泊」が示しますように大和魂の象徴ではないでしょうか。私の大好きな短歌「見ずや君、明日は散りなん花だにも、命をかけてこの時を咲く」(昭和の初期に有名だった薄幸の佳人、九条武子作)が訴えているように、全力をかけてこの瞬間を咲いている桜に、「世のため、人のため、子孫のため」にひたむきに努力を続けて下さっている私の大事な皆様の面影が重なり胸がいっぱいになります。
私には、桜を見ると思い出すテレビの一場面があります。平成25年大河ドラマ「八重の桜」の最終回の次のシーンのセリフに感動し、今でも鮮明に覚えています。
満開の桜が風に吹かれ散っていくのを見ながら、主人公の “新島八重”(会津藩士の娘で同志社大学創始者・新島襄の妻)がとつぶやきます。「花は、散らす風を恨まねえ。・・・ただ、一生懸命に咲いでる」
その言葉を聞いた西郷頼母(新時代を見るため敢えて生き残った会津藩家老)は、八重に語りかけます。
「八重、ぬしゃ桜だ。・・・花は散っても、時が来っと、また花を咲かせる。何度でも、何度でも、花咲かせろ!」
そうか・・・桜は散る儚さだけではない。散ったらもうお終いだと思えるほど長い、一年という歳月をかけて、養分を蓄え暑さ寒さに立ち向かい、また花を咲かせるということに気が付いたのです。私達人間も、我慢をしてその時その時に全力を尽くし、散っても散っても次の機会に満開の花を咲かせなくては、何度でも何度でも咲かさなくてはと、そんな勇気を頂いたお話しだったからです。
ただ、桜は毛虫がたくさん発生すると脅されて、庭には植えておりません。そのかわりに植えた山つつじ、ユキヤナギ、万作の花などが次から次へと花を咲かせてくれるのですが、今年は暖冬の影響か、冬の間に花が咲いたり、新芽が出なかったりで、なかなか開花してくれません。そのかわりに、50個ほど植えたチュリープやクロッカスがニョキニョキと芽吹き、もうすぐの開花の予感にワクワクしています。
いよいよ確定申告も完了いたしましたが、弊社に委任下さった確定申告書の全てを私はチェックさせて頂いておりますが、その過程を通じて、皆様のこの一年をヒシヒシと感じることができます。新規に収益物件を取得された、新居を取得された、土地を譲渡された、収益物件の稼働率のどうだったのか、ご家族の結婚、出産、就職等があった、病気をされたなどなど、決算書や申告書が皆様のさまざまな出来事を私に告げてくれます。それらをしっかり踏まえた上で何より大切なことは、現実をきちんと認識し、これからどうすべきかということをしっかり考えていくことだと私は思っています。平成28年度予算案も可決され、いよいよ税制改正も本格的に始動し、固定資産税の通知がくるのも春です。この機会に、未来を是非一緒に考えてみようではありませんか。ご遠慮なく、ご連絡くださいませ。
今年の冬は暖冬で過ごしやすかった半面、まだまだ寒い日もあります。不順な天候に負けず、花あふれる季節になってくれればと願っています。これからも桜のように、きりっと全力で散っても散っても花を咲かせ続ける存在でありたいと存じます。皆様も咲く、散る花を存分にお楽しみくださり、さわやかな季節をお迎えくださいませ。