晶子レター
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
今年はウクライナ戦争というとても悲しい出来事が始まりましたが、サッカーワールドカップでの予選リーグ通過などいろいろな楽しいこともあり、いつものように怒涛の一年でした。庭に目を向けますと、切り落とされ小さく小さくされるクラリンドウが、毎年それにもめげず今年も大きく見事に白い小花が咲き誇っており、庭に出るとふわっとバニラのような甘い香りに包まれ、寒風の中の華やかさに幸せです。ブロッコリーも徐々に大きくなり、葉っぱは豊かに茂り虫や小鳥がついばんでいます。奥庭の3メートルほどの背丈のイロハモミジは南側にあり日差しが豊かなため紅葉が遅く、12 月中旬から年末にかけ徐々に真っ赤に染まっていき、夜にライトアップするとまるで絵葉書のようで、それをお風呂のガラス越しに眺めあったまるのが冬の夜の楽しみです♪
このように朝晩が冷え北風が冷たく吹くようになると、西高東低と言われる日本の冬の気圧配置となります。風は気圧の高いところから低いところへ向かって流れるため、本来なら西から東へ向かって吹く西風になるはずですが、その西風がどういうわけか冷たい北風となって日本にやってきます。先日新聞の記事で、それには地球の自転が影響していることを知りました。
反時計回りのメリーゴーラウンドで投手がまっすぐのボールを投げても狙ったところからどんどん右に反れて行き、同じく回っている捕手のところには届かないのを思い浮かべて下さい。このあたかもボールが曲がる力を得たかのような見かけの力のことを「コリオリの力」と呼ぶそうです。地球の自転によって移動方向を変えるこの「コリオリの力」が北半球では右側への力として作用するため、北西から東へ吹く風が右側に曲げられます。冬の北半球では太陽が出ている時間が短くなり、北極に近い地域では気温が上がらずどんどん冷え込み、地上付近に重く冷たい風がたまり、日本の西側ではシベリア高気圧となります。また海では、温度が下がりにくく比較的暖かい水蒸気の蒸発により、日本付近ではアリューシャン低気圧が生まれます。風は高気圧から低気圧に向かって流れ、コリオリの力で右側に曲げられ西風が北からの風に変わることにより、ちょうど日本のあたりに冷たいシベリアの風が流れてくるというわけです。単純に冬は寒いから北風が冷たいというわけではなく、宇宙や気候等の様々な条件が揃うことによって現象が起こるというのが、非常に興味深いです。
さて、いよいよ税制改正大綱が発表されました。皆様が注目していた相続税と贈与税の一体化については、暦年課税と相続時精算課税の選択制は引き続き維持され、相続時精算課税で受けた贈与については、暦年課税の基礎控除とは別途毎年 110 万円まで課税しないとされ、相続時にも加算されません。また、暦年課税における相続前贈与の加算期間が令和 6 年1月以降の贈与について、3 年から 7 年に延長されます。ただし、経過措置が設けられており、3 年後の令和 9 年 1 月 1 日から毎年順次 1 年ずつ延長され、令和 13 年に 7 年以内の贈与が加算され完全移行されます。なお延長された 4 年間に受けた贈与については、基礎控除も加算されますが、総額 100 万円まで相続財産に加算されません。
さらに、少額投資の譲渡益と配当が非課税となる「NISA」が抜本的に拡充され恒久化されます。積み立て投資枠が 40 万円から 120 万円に、成長投資枠が120 万円から 240 万円に大きく増額されるうえ完全併用できるようになります。ただし、生涯非課税投資枠として総額で 1800 万円という上限額が設定され、その内 1200 万円が成長投資枠ということになるようです。その他にも様々な改正が目白押しです。いま、鉢巻きをきりきり巻いて一生懸命改正内容を紐解いており、年末年始の休暇返上で年明けに冊子を作り上げるため頑張ります。
今年もあとわずかとなり寒い日が続いておりますが、温かくきちんと体調を整え、明るく楽しく良いお年をお迎えくださいませ。今年もありがとうございました。