晶子レター
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
まだまだ風の冷たい日が続いておりますが、梅のつぼみもふくらみ始め春の訪れが待ち遠しい如月です。節分といえば2月3日だと思っていたのですが、今年の節分は2月2日だったので驚きました。節分は「立春」の前日をいい、今年の立春は2月3日だったので1日前倒しになったのです。
立春は二十四節気の1つである「春」の初日で、2月4日頃の時期を指し変動します。二十四節気とは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたものです。ところが実際の1年は365日ではなく、365.2422日(365日+6時間弱)で地球は回転しているため、毎年6時間弱ずれるのです。この6時間弱という端数は4年経つとほぼ1日となるため、4年に1回4で割り切れる年にうるう年を設けることで解消することができます。
しかし、うるう年ごとに1日を加えていくと、1年は365.2422日のため、4年だと0.2422×4=0.9688日となり0.0312日分(約45分)を加えすぎになります。そこで、100で割り切れて400で割り切れない西暦、つまり400年に3回はうるう年を減らすことで、暦のずれを解消するそうです。
こうした補正が繰り返されることで、立春、立夏、立秋、立冬などの季節の初日の日付が変わり、それに伴い節分も変動することとなりました。今年のように節分が2月2日になったのは、明治30年、1897年以来124年ぶりです。
立春といえども寒い毎日が続くうえウィルスが蔓延しておりますので、免疫力アップ食材でステイホームを楽しまれてはいかがでしょうか。生姜、小松菜、ニンジン、キャベツ、納豆、長芋、きのこ類などが美味しくておすすめです。走り回っている私の料理は簡単でスピーディーをモットーにしております。
例えば、ニンジン、キャベツ、たまねぎ等をザク切りにし、野菜だしパックで煮て、最後に、塩コショウで味を調え野菜スープを作ります。また、長芋をすりおろし、ひきわり納豆と三つ葉と少しの片栗粉、調味料代わりの塩昆布を混ぜ合わせて、フライパンで両面を焼きます。次に、しめじ、舞茸、ひらたけ、エノキなどのキノコを手で細く割き、小松菜は5分割に切ります。ゴマ油でベーコンをよく炒めた後、小松菜の茎の部分を入れ、その後キノコと小松菜の葉としょうがのみじん切りを入れ、酒・塩コショウを振った後、さっと炒めます。味が足らなければ醤油を足し、出来上がり。免疫力抜群の食事の完成。
こんな食事のあとは、ウッドデッキに佇み星空観察です。1年で最も寒い2月は空気が澄んでいて夜の時間も長く星空を観察するのに最適で、普段見るこの少ない星、例えばりゅうこつ座のカノープスを観察できることもあります。りゅうこつ座のカノープスはおおいぬ座のシリウスに次いで、全天で2番目に明るい恒星です。しかしカノープスは南の空の低い位置にあるため、地球の大気の影響で実際の明るさよりも暗く、赤みがかった色に見え、見つけにくい星として有名です。北日本では地平線より上に昇ることがないので、平地での北限は福島県の北端で、南に行くほどカノープスの南中高度は高くなり見つけやすくなります。夜更け前にカノープスが南中する2月は観察のチャンスです。
良く晴れた夜、南の空が開けた場所でカノープスを探しみてください。オリオン座が南中した後、30分~1時間後に南中します。オリオン座の左上で輝く1等星のベテルギウスから左下に目を移すと、冬の大三角の一つでもあるシリウスが輝いています。カノープスはベテルギウスとシリウスのほぼ中間点をずっと下に伸ばしたところに位置しており、地平線辺りに輝いています。
古く中国では、カノープスを「南極老人星」と名づけ、神格化していました。南極老人は平和や幸せを司る道教の神様で、七福神の神様の一人として知られる寿老人も、南極老人がモデルだという説もあります。この伝説が元となって、「カノープスを見ると長生きする」という言い伝えが生まれたほどです。
今でもカノープスは『長寿星』と呼ばれ、星空の中で最もご利益のある星として知られています。ストレスが溜まりがちな今の世の中、星空を見ることで心が澄み、癒されるかもしれません。しっかりと防寒対策をして冬の綺麗な夜空を眺めて、長寿に挑戦してみてはいかがでしょうか。
年度末に確定申告の時期も重なり、慌ただしい季節ですが、寒さやウイルス、空気の乾燥にも負けず、免疫力いっぱいの食事をし、夜空の星にワクワクして、素敵な春の訪れをお待ち下さい。