晶子レター
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
春の始まりである立春を迎えましたがまだまだ寒暖差が激しく、窓の多い執務室は異常に寒く新しい暖房機(デロンギ)を投入しました。以前のデロンギは10年くらい使っており、なかなか温度が上がらず部屋全体も温かくならず意気消沈としていたのですが、今や快適!すぐに暖かい空気が対流をはじめ部屋全体も温まり、日差しが和らいできたことや夕方には日が伸びてきたことを感じる余裕が生まれ、春ももうすぐ来るはずと嬉しくなってまいりました。
旧暦では2月の立春が新年の始まり、その前日に当たる節分が大晦日になります。現在私達が使っているグレゴリオ暦(新暦)では、地球が太陽の周りを1回転する期間、つまり365.2422日を1年とします。太陽の動きをもとにして作られているため太陽暦とも呼ばれ、1年を12か月に分けています。
私達が感じている1年間の季節変化は、地表面が暖められる強さが太陽の位置によって変化することで生じており、日本のような北半球の中緯度に位置する場所では、夏至の頃には太陽の高度が高くなり地表面が強く暖められ、徐々に夏になります。冬至の頃は反対に太陽の高度が低くなり地表面があまり暖められず、徐々に冷えて冬になります。現在のグレゴリオ暦は、この太陽の動きと月日とのずれができるだけ少なくなるように作られており、国立天文台によるとそれぞれの年の気候の変化を除いては、太陽の動きをもとに作られている最も季節に合った暦であるといえるそうです。
一方、太陽暦が明治6年に採用される以前の日本では、月の満ち欠けをもとに、季節をあらわす太陽の動きを加味して作られた太陰太陽暦が使われており、一般には旧暦と呼ばれています。新月が次の新月になるまでに期間を1か月とし、12か月で1年とされているため、1か月は約29.5日となり1年は約354日になります。ただ、季節は約365日の周期で変化しますので、年々暦と季節がずれていくため、2~3年に1回ほど「うるう月」を導入し1年を13か月とすることでズレが修正されています。だから、旧正月の日付は毎年変わり、中国の正月に当たる春節も毎年変わるのです。ウイズコロナの時代となり、今年の春節には多くの観光客の方が訪日されインバウンドが復活したようです。
私は明治以前に使われていた旧暦のほうが、太陽暦よりも季節や日本の行事に合っていると感じますが、現在の新暦のほうが季節変化には対応しているのですね。このように旧暦では立春が年の始まりであり、年長の方々からは立春前に生まれた人は前年の干支になると言われています。
私は○○年1月生まれで、旧暦の場合には前年の干支である未(ひつじ)になります。未(羊)年は「穏やかで人付き合いが良い、他人のこともよく考える、物事を冷静に考える、ときに良い決断をする。」とされています。一方、新暦では申(猿=さる)年にあたり、「器用、臨機応変、学習能力が高い、新しい物事に好奇心を持って取り組む。頭がよく反応も良い、行動力がある。」とされています。さあ、私はどっちのタイプなのでしょうか?なお、同級生は4月生まれから3月生まれで構成され、我が学年は穏やかで冷静な未とチャレンジ精神豊かな申がいて、今なお心許し合う同級生が私を支えてくれています。
さて、新年度予算案を審議する今年の通常国会は1月26日に召集されており、新年度予算案もその日のうちに提出されています。法律案は衆議院と参議院の両院で別々に審議され、原則として両院の意思(議決)が一致すると法律として成立します。法律案は審議の過程で修正されたり否決されたりすることもあり、常に両院の意思が一致するとは限りませんので、憲法では衆議院の出席議員の3分の2以上の多数による再議決や両院協議会の制度を定めています。ただし、年度末までに予算が通らないと国のお金が動かせず、国民の日常生活に支障が生じます。そこで、予算の議決や条約締結の承認については特別に、参議院が衆議院と異なる議決をし両院協議会を開いても意見が一致しないとき、及び参議院が衆議院の議決を受け取った後30日以内に議決しないときに限り、衆議院の議決がそのまま国会の議決となると定められています。
春に向かって日々変わりゆく季節を感じ取り、税制改正の書籍作成と確定申告の本番を迎え慌ただしい日々となりすが、気力を充実させ励んでまいります。
皆様も寒さに負けず、春の訪れを楽しみにお待ちくださいませ。