晶子レター
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
爽やかな新緑の季節から慈雨が木々に恵みを与えてくれる季節となりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか。今年は花の咲き始めも季節の移り変わりも早く、梅雨入りも例年に比べ3 週間も早いもので、1951年から開始された統計史上最も早い梅雨入りです。早く始まりその分早く梅雨明けになればいいですが、今年の梅雨は例年より長い期間になるそうで、サンサン輝く太陽が待ち遠しく感じられます。5 月末に、今年の花が満開になりながらも年初から実をつけていた2個の甘夏をとうとうもいで頂きました。夏代々の名の通り、今年の花と昨年の実が一緒でちょっと楽しかったです。長く待っていた甲斐あり、酸っぱくなくとても甘かったです。サクランボもとても小さかったですが美味しい3 個の実がなりましたが、イチジクは3 年たってもなかなか食べられる実がなりません。もう少しじっと我慢してみます。
さて、私は季節ごとにいろいろな花が彩ってくれるのが憧れですが、なかなか実現しません。庭を手掛けてくださった庭師さんは日本古来の樹木をと考えてくださり、私も賛同しそれに従ってきたのですが、花だけは言うことを聞かずに日本種も外来種も気にせず、好きな花を植えています。その中でも優等生なのが地植えのユリです。過半は毎年プロが育てた球根に植え替えますが、中にはもう3 年以上も大輪の花を咲かせ続けてくれるユリがあります。一言でユリと言っても、原種は100 種以上、品種は130 品種もあり、日本には15 種あります。そのうち8 種『ヤマユリ』『ササユリ』『オトメユリ』『テッポウユリ』『カノコユリ』『サクユリ』『タモトユリ』『ウケユリ』は日本特産種です。花名の「ゆり」は茎が細く花が大きいため風に揺れやすく、その様子から「揺すり」と呼ばれ、それが変化して「ゆり」になったといわれます。 漢字の「百合」は漢名からで、ユリの鱗茎の鱗片葉が多数重なり合っていることに由来するといわれます。風に花が揺れるその様は、芳香漂う美女そのものですね。
これらのユリも植えていますが、お気に入りのユリはカサブランカです!庭師さんの意向の真逆で、園芸用に品種改良されたもので、花が大きくて白くて豪華で気品があり、まさにユリの女王様です。蕾が開き始めると花弁がいつしか反り返るようになり、花が咲ききると花弁の先端がくるりと反り返ります。カサブランカとして買った球根から庭でピンクと黄色のユリが咲いています。花は大輪で大きくとても美しいのですが、本来の定義からするとこれらの色付きの花はカサブランカではないそうです。私はお構いなく、ホワイト、イエロー、ピンクを3 種のカサブランカとして愛でています。今年はいつもより早いこの時期から咲き始め、1 輪咲いただけで上品な芳香が庭中に漂い、休日や夜に私を楽しませてくれます。デイリーリリー、露草などと一緒に梅雨にもかかわらず私を魅了してくれ、大好きな季節の一つとなっています。
休日は新じゃがとベーコンのガレット、新玉ねぎ丸ごとスープを作り(超簡単で免疫力が上がりますよ!)、こっそり辛口の白ワインをお供に、ウッドデッキでユリを堪能しながらブランチを頂くと、コロナ禍を忘れ幸せな気持ちになってまいります。皆様にもこのような時間を持って頂けたら嬉しく存じます。
4月に民法が改正され、所有者不明の土地を減らすためのいろいろな工夫がされており、皆様の土地や相続にも関係がある法改正が行われていますので、ご注目ください。遺産分割で10 年以上もめた場合、おもいもよらぬことになりかねませんので、きちんとご理解いただき、また、不動産登記法の改正により相続登記や住所変更登記が強制になり、違反した場合には過料が課せられるようになりますので注意が必要です。さらに、要らない相続土地を国に引き取ってもらえる新法も「相続土地国庫帰属法」も可決しましたが、国に審査料のみならず、10 年間の固定資産税や管理費相当額のお金を払わなければならないので、そう簡単に活用できるわけでもありません。いろいろ考えなければならないことが山積みです。
これからも長雨は続きますが、梅雨が明ければ眩しすぎるほどの太陽に、まっ白な雲が浮かぶ鮮やかな青空の季節となります。夏を楽しく迎えるためにも、明るく楽しく過ごしてしっかり免疫力を高めてください。