晶子レター
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
若葉萌える好季節となりました。暦の上では春といっても、吹く風は少しずつ夏めいてきましたね。ついに新元号が施行され、このお手紙も令和になって1号目です。
「令和」は万葉集巻五、梅花の歌三十二首の序文、「初春の令月にして気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭(らん)は珮(はい)後の香を薫らす」から引用され、「春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように一人ひとりが明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたい」との願いが込められています。
立夏とともに咲きはじめる我がガーデンの主役といえば、オレンジの3寸あやめです。3寸あやめと表示してあったので、草丈が3寸のかわいいあやめを想像していたのですが、植えてから2年半、尖った葉がどんどん大きくなっていくだけで花は全く咲きませんでした。
待つこと3年、蕾が大きく開き花壇の真ん中で、花が突如ドーンと咲いたのです。何と花の大きさが3寸の大きなあやめで、それも珍しいオレンジだったので、植えた本人が一番驚きました。不思議なことに最上部の花は重なって二輪のつぼみがあり順次咲いていき、更に、下部に一つのつぼみがあり、1本につき3つ花が咲いていくのです。それ以来、きちんと毎年咲いてくれ、今年もゴールデンウィーク最後の朝に開花してくれました。この時期は春の色鮮やかな花が咲き誇る庭を見るのが嬉しくて楽しくて、ぜひ皆様にも見て頂きたいです。
このように日本には、四季のうつろいのなかで名づけられ愛されてきた様々な色があり、伝統的にも楽しく色が表現されています。その名前はとても情緒があり美しいものばかりで、多くは季節ごとに見られる風景、例えば花や草木のような自然のものから、食物、行事などさまざまな由来があります。例えば、初夏の伝統色には、「萌黄色(もえぎいろ)」という色があります。新緑の若木の色ということから若さを象徴する色であり、平安時代では若者向けの色として愛好されました。『平家物語』では十八歳の平家の貴公子“平敦盛”が萌黄縅(もえぎおぞし)の鎧を着ていたり、二十歳の弓の名手“那須与一”が萌黄匂 (もえぎにおい)の鎧を着ていたりするなど、萌黄色が若武者の象徴として使われています。
「今様色(いまよういろ)」という色はピンク系統で、すこし淡い紅色です。「今流行りの色」という意味で、この今というのは平安時代のことを指し、源氏物語にも光源氏が最愛の妻である紫の上に贈った衣装の色も「今様色」と記されています。流行りの色として後世に名前が残るほど、当時の女性たちから愛されていたことが分かります。
新天皇の即位に伴う今秋の「即位礼正殿の儀」で、新皇后の雅子さまが26年ぶりにお召しになる十二単は、平安時代の女房装束 「十二単」が始まりだそうです。当時の人々の美的感覚で組み合わせた配色美で、襲色目(かさねいろめ)といわれており、季節で使い分けていました。四季に応じた生地や仕立てなどの選択だけでなく、その季節にふさわしい生える色を選んでいたのです。豊かに発展した現代では、常に新しく刺激的なものが出てきてはついそれを追ってしまいがちですが、日本人は昔からいつも四季の移り変わりを敏感に感じ取り、その変化を楽しんでいたのです。
先人の暮らしを振り返ってみると、私達は四季のうつろいとともに変化し、それぞれが個性的な表情で楽しませてくれる自然に、いかに恵まれているかに気づかされます。せっかく季節が移ろう美しい日本に住んでおり、色彩豊かな感覚のDNAを持っているのですから、先人のように四季を楽しみ愛する心を忘れずに暮らしていきたいものです。
さて、今月も「健康的な日本酒との付き合い方」をご紹介します。 日本酒は、古今東西、先達の創意と英知が独自に発揮され、「百薬の長」として天恵の香味が楽しまれてきました。癒しにも適したライフスタイルは「酒は飲むべし、飲まれるべからず」とあるように、飲酒も程度を超えてはならないのです。特に大量飲酒時には、腸管のビタミン吸収率が低下し、肝細胞の栄養障害をもたらすため、普段以上にビタミンB1,鉄分などの栄養分を補う必要も出てきます。
いわゆる「適量飲酒」とは、薬効と生理活性機能を期待できる「良い酒」との付き合い方になります。その目安は個人差があるので、自身で酒量をわきまえなければなりませんが、それは悪酔いを翌日に残さない量ということになります。
日本人の許容限度は4合程度といいますが、最新の医学が解明した飲酒のヘルシー効果は1日2号程度といわれ、日本アルコール健康医学協会も2合を推奨しています。2合を飲んだ場合は酔いの快さを3時間ほど楽しみ、7~8時間後にはアルコールが体内から消失します。おいしく日本酒を楽しむために心がけたいポイントは、①食べながら飲む。②食事の後には飲まない。③強い酒は薄めて飲む。④飲む量を決めておく。⑤飲む時間を決めておく。の5つになります。いずれにしても、適量飲酒が身体に良薬であることを認めてこそ、天の美禄といえましょう。「飲則食」の晩酌程度に飲む酒はその日の心的緊張をほぐすばかりでなく、明日の仕事の能率を保証し、精神に活力を与えてくれるのです。(´∀`*)ウフフ
(秋田大学名誉教授 滝澤行雄医学博士の「1日2合日本酒いきいき健康法」より)
税制改正も施行され、民法相続法の改正もいよいよ実施が迫っています。私たちは法律をきちんと理解し、どうすればよいかを適切に判断した上で、これからは行動していかなくてはなりません。皆様のご希望を叶えるために、情報提供を致しますと共に、判断のお手伝いをさせて頂きますので、どうぞご遠慮なくご相談くださいませ。
さて、皐月の最新スクラップをお送り致します。また、『財産承継ニュース 税制改正特集号』も同封させて頂きます。これは事業承継税制・相続税・贈与税・住宅に関する税等の注目すべき改正点をわかりやすくまとめておりますので、読んで頂ければ幸いです。
春の一番素敵な季節です。寒暖の差が厳しい日々が続きますので体調を崩されませぬよう、思いっきり樹木や花々を楽しみ愛でてくださいますようお願い申し上げます。