晶子レター
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
いよいよ辰年が始まります。この一年もどうぞよろしくお願い申し上げます。初詣は家族で天照大御神と氏神様へ参拝して、皆様、社員、家族の健康を願い、5日は会社一同打ち揃って、毎年恒例となっております大阪天満宮での御祈祷を受け、全員一丸となりお客様の幸せを実現できるよう精一杯努力致しますと誓い、見守って下さいますようお願いしてきました。ただ、お正月から飛行機事故や能登半島地震などの惨事が続発しており、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。また、日本航空の事故時の救出は非常にスムーズで乗務員の方々の心構えと行動、乗客の方々の冷静な行動に、さすが日本人と感心致しました。
今年は古来中国より伝わった六十干支(ろくじっかんし)でいうと、甲辰(きのえ・たつ)にあたり、甲は十干の一番最初の文字で物事のはじまりである「勢い」を象徴します。また、中国の『漢書 律暦志』では「辰」は、振るう・整うという意味があり、植物がよく成長し形が整った状態を表わす「成功」と解釈されています。この二つが合わさる甲辰は、新しいことを始めて成功する、今まで準備してきたことが形となり成果となる、といった縁起の良い年であると言われております。様々な困難を乗り越え、今まで培ってきたものが形となり、願いが実現しますよう、今年も心を合わせてご一緒に頑張って参ります。
さて、お正月にはお御節やお雑煮を頂きますが、これらを食べますと、新しい一年が始まったことを実感します。よって、我が家では日本の伝統を感じるために、お節もお餅も手作りです。この餅を最初に食するお雑煮は、元旦になると幸せを運んできてくれるといわれる「年神様」への供物を煮て食べたことが起源とされおり、全国でもさまざまな種類がありますが、代表的な関東と関西のお雑煮の主な違いは「お餅の形」と「汁の味つけ」です。
まず関東風のお雑煮では、江戸での急激な人口増に伴い一度にたくさん作れる「四角い形」のお餅を使うことが多くなり、味つけはしょうゆ仕立てが主流です。関西風のお雑煮では丸い形が「円満」を意味する「丸餅」が広く使われ、味つけは白みそ仕立てが主流で、具材には里芋、大根、金時人参を入れます。
我が家のお雑煮のお餅はホームベーカリーを使った手作りの丸餅です。ホームベーカリーは優れもので、勝手に蒸して混ぜて粒々の状態にしてくれ、その後、蓋を開けボタンを押すと米粒がなくなるまでついてくれます。取り出して小さくちぎって丸めると完成。大きなまま丸くし大小作ると鏡餅、蓋を開けた時にヨモギやサクラエビをいれると、私の好きなヨモギ餅や海老餅ができます。また、食べきれない分は柔らかいうちに直ぐに冷凍しておき、寝る前に出しておくと朝に食べるときも柔らかいままで美味しいです。
京都出身の我が家では正月の雑煮は白味噌がお決まり。お正月前には雑煮の具も用意しておきます。皮をむきゆでた頭芋を1cmの輪切りに、大根・金時人参も1cmの輪切りにし型抜きでくり抜きゆで、柚子皮を千切りにしタッパに入れておきます。元旦の朝に鍋に昆布出汁を入れ、白味噌を入れて溶かします。柔らかいお餅はそのまま、固くなっていたらレンジで加熱してから、鍋に入れ1分程度煮、具はみそこしなどに入れて一緒に温め、お碗にお餅と汁を入れ、上に大根、ニンジン、里芋、削りたての男節削りぶし、柚子を乗せて完成です。奈良や四国の一部の地域では、小豆や餡餅を入れるとか、驚きました。
さて、今年の税制改正は日本で長年続いたデフレ脱却を最優先課題とし、人口減少、経済のグローバル化など、ステージ毎の問題解決を具現化するとしています。まず、所得税・住民税の定額減税により、納税者(合計所得金額1805万円超、給与収入のみの場合2000万円超の高額所得者は対象外)及び扶養家族一人につき、所得税3万円、住民税1万円の減税が行われます。さらに、賃上げ税制の改正において中堅企業枠を創設、女性活用・子育て支援も拡充され、控除率が引き上げられています。加えて、次元の異なる少子対策として、税制においても児童手当と扶養控除を合わせてすべての子育て世帯に対する実質的な支援が拡充されます。さらに、カーボンニュートラルを実現するための省エネ化を推進するために、住宅取得資金贈与や住宅ローン控除の省エネにおける適用要件が引き上げられた上で、延長されます。同様に子育て世代の住宅取得や改築等にも税制上の支援措置が拡大されるとされています。
さぁ新しい年の始まり。ワクワクすることや新たに始めたいこと、今年こそは成し遂げたいことなどそれぞれお持ちかと思います。天に上る龍のように気持ちや環境が上昇気流になり、皆様にとって思いが実現する素晴らしい甲辰年となることを願っております。