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晶子レター

代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。

3月のレター

 今年は例年より寒い日が長引きましたが、3月に入り春の訪れを感じられる温かい日も少しずつ増えているような気がします。なんとか2月中にお雛様を出すことができ、我が家を華やかに彩ってくれています。ただし、私の買ってもらった御殿付き7段飾りを飾るには至りませんでした。今更ながら、ほとんど一日かけて毎年飾っていてくれた父のありがたさを実感しています。

 さて3月21日は春分の日です。この春分は天文学で定義されており、太陽が黄道上の「春分点」を通過した日を「春分日」と呼び、その日から春分がはじまり、この「春分日」が現在の「春分の日」と定められています。春分日は昼と夜の長さが全く同じになり、この日を境に昼がだんだん長くなっていき夜が短くなる、季節の節目となる日です。冬が終わりを告げ春の訪れが感じられるこの日を、自然に感謝し春を祝福する日として人々が昔から祝っていたのです。また、秋には秋分の日があります。秋分の日も春分の日と同じように、昼と夜の長さが全く同じになる日で、この日から昼がだんだん短くなっていき、季節は秋から冬へと向かいます。

 春分の日と秋分の日は昼と夜の長さが同じになり、太陽が真東から昇り真西に沈みます。西方極楽浄土は十億万仏土先の西方にあり、西を向いて拝むことが浄土に向かってお参りをすることになり、太陽が真西に沈む時期は極楽浄土に住んでいるご先祖様と魂が近くなると考えられていました。そのため、春分の日と秋分の日を中日として前後3日を合わせた7日間のことを「彼岸」といい、お墓参りをする日本人特有の習慣ができたといわれています。

 お彼岸のお供えといえば、お下がりを美味しく頂く「ぼたもち」と「おはぎ」があります。どちらもうるち米ともち米を混ぜて炊いた半つぶしにしたもち米をあんこで包んだもので、実は全く同じものを差します。ぼたもちは「牡丹餅」と書き牡丹の花に、おはぎは「御萩」と書き萩に由来しており、春はおはぎ、秋はぼたもちと呼ぶそうです。では夏と冬はどう呼ぶのでしょうか?

 面白いお話を和菓子屋さんからお聞きしました。おはぎは餅を搗かず作りますので、ぺったんぺったんという餅つき音が聞こえず隣人がいつおはぎを作ったのかわからない「搗き知らず」となり、一方夜は暗いためいつ船が着いたかわらない「着き知らず」となり、そこから夏には『夜船』と呼んだそうです。また同じ「搗き知らず」から、冬は北の窓から月が見えない「月知らず」となり、そこから冬には『北窓』と呼んだそうです。

 このように季節によって呼び方が変わっていたのですが、今ではそのように呼ぶことも、ぼたもちとおはぎを使い分けることも少なくなったように思います。昔は小豆や砂糖がとても高価で、普段から食べられるものではなく、それを使ったぼたもちやおはぎをあの世とこの世の境目があいまいになりご先祖様により近くなると考えられていたお彼岸にだけ、特別にお供えするという習慣ができたのでしょう。今では年中食べられるので特別な感じはありませんが、今年のお彼岸のお墓参りの後、久しぶりに牡丹餅を頂こうと思います。

 賃金引き上げに積極的な企業の法人税負担を軽減する措置の拡充や、住宅ローン控除の税額控除・住宅取得等資金贈与の非課税措置などが盛り込まれた令和4年度税制改正関連法案が、2月22日の衆院本会議で、自民、公明、国民民主の各党などの賛成多数で可決されました。また同様に成立した予算案の一 般会計総額は107兆5964億円と10年連続で過去最大となり、新型コロナウイルス対策や、首相が掲げる「新しい資本主義」の実現に向けた費用が盛り込まれています。22日の衆院通過は戦後最速だった199年度の2月19日に次ぐ早さで、憲法の衆院優越規定により、参院送付後30日で自然成立するため、3月31日までの年度内成立が確定しました。

 しっかり新旧条文を読み比べ、具体的にどのように変わったのかを把握し、読みにくい4月1日前後に公布される政令と施行規則で何を読み取らないといけないかを事前に抑えておきます。確定申告最終段階の最中で本当に大変な作業ですが、応援してくださる方々の笑顔を思い浮かべながら頑張ります。これから改正を踏まえた書籍の執筆などやらねばならないことが盛りだくさんですが、皆様にお役に立つ最新の情報を発信致しますのでご期待ください!

 春の訪れを日中の陽ざしの暖かさに感じられるようになってきましたが、朝夕は花冷えの言葉通りまだまだ寒さが厳しくなっておりますので、ウイルスに負けないように免疫力を高めて、桜の開花をお待ちくださいませ。

今月の写真