晶子の徒然草
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
暑い暑い夏はまだ終わりませんが、4年に一度のスポーツの祭典オリンピックは幕を下ろしました。暑さを吹き飛ばしてくれる日本選手の活躍に日々寝不足でしたが、心は感動で燃え立ち、選手たちの今までの辛苦の道程を考えると感涙にむせる毎日でした。
オリンピックのメダリスト達は凄い。オリンピックに出場できた選手も凄い。オリンピックを目指して真剣に頑張った選手も凄い。中でも、女子サッカーがマイナーな環境から銀メダルを獲得した北京オリンピックと同様に、私はリオオリンピックでもマイナーな環境から頑張り続けメダルを獲得した選手に感動しました。
その人は、カヌー競技で日本初のメダルを手にしたスラローム男子カナディアンシングルの羽根田卓也選手(29)。お酒を口にすることもなく、生活の全てを競技にささげるストイックな姿勢を貫き悲願を遂げたのです。自分の出番が終わり、銅メダルを獲得したときは、よく日に焼けた顔をくしゃくしゃに崩し、競技人生で初めてという涙を流して喜んでいましたね。祝福に集まって来てくれたのは、ライバルのカヌー選手達。たった一人で頑張り続けた羽田選手に胸を打たれた仲間たちの勝負と国籍を超えた祝福だったのです。
高校卒業後、カヌー王国スロバキアに単身渡った18歳の少年は、名前だけ知っていたコーチを訪ねました。しかし、英語も通じず必死でスロバキア語を勉強し、基礎から鍛え直してもらい10年余り、ついに世界トップレベルの実力を身に付けることができたのです。自然を生かしたコースではなく、現在の主流は人工コースでの練習となっており、「11歳くらいから始めないといけない。タクヤは18歳と遅かったが、それでもここまで強くなった」と現在の指導者であるクバン・コーチ(スロバキア人)も、その成長ぶりに感心しています。カヌーのようなマイナースポーツはスポンサーもつかず、国の支援も期待できないため、父邦彦さんは資金面で支えるため随分苦労したようです。日本には人工コースはなく、目標の世界一に近づくには欧州行きが不可欠であったため、羽根田選手は高校時代、元選手の父に手紙を書いて、旅立ちたいとの真摯の想いを訴えたのです。その真っすぐで情熱あふれる思いに、父も首を縦に振るしかなかったそうです。親として、子を応援したい思いはよくわかりますね。
ここまで道のりは険しかったのですが、「父の苦労の方が私より大きかったと思う。早くこのメダルを首にかけてあげたい」と感謝の思いを口にするまっすぐな青年に、心打たれました。きょうだけは祝杯を挙げたいかと問われると、「いや、それはない」と答えたのですが、その後、少し考えてから「一杯くらいは、おやじに付き合ってあげようかな」と修正するなど、親として心がほっこりします。
今後もスロバキアを拠点に、2020年東京五輪での金メダルを目指すとのことですが、スポンサーから引く手あまたの欧州勢とは異なり、いまだに艇やパドルを自費で購入せざるを得ない羽根田卓也選手の活躍を心から祈っています。
さて、来月になると、夜半には“食欲の秋”“思考の秋”“彩づく秋”の始まりを感じることができるのではないでしょうか。私も、オリンピック選手のひたむきな精進に心洗われ、今一度真っ白な心に戻って仕事に邁進したいと思っております。
10年ほど前に私の趣味である温泉情報を連続でお届けしていたのですが、リニューアルしてまた温泉情報をお届けしたいと思っております。これからの情報を活かして頂き、まっとうな“自然湯”を見つけ、秋から冬への楽しみを増やして頂けたら嬉しく存じます。お尋ねになりたい温泉情報がございましたら、ご遠慮なくお問い合わせ下さい。
灼熱の夏の終わりを感じ、たまにはさわやかな風に吹かれますと、疲れが飛んでいくような気がします。皆様もくれぐれもご自愛下さり、この炎天を乗り切り、実りの秋をお迎え下さいませ。
まっとう温泉ワンポイントレッスン1
私のパワーの秘訣は“まっとう温泉”です。今月からこの「まっとう温泉」ワンポイントレッスンを始めたいと思います!まずは何と言っても源泉かけ流しかどうかが大きなポイント!!かけ流しは体に効きますが循環風呂は使い回しの、カルキの多いとんでもないお湯です。家のバスの方がいいかもしれませんよ。
■「かけ流し」と「循環風呂」の違い(参考:『「まっとうな温泉」の見分け方』)
まっとうな湯とは… (これこそ湯宿主の心意気)
新鮮な湯をいつも湯船にあふれさせているもので、足元自噴の極上湯、自家源泉のかけ流し湯のこと
日本が高度成長時代に入りはじめた頃から、温泉宿はピカピカの高層建築や豪華絢爛の宿へと変貌していった。それを機に、適温にするために多少加水する場合があったとしても、源泉100%の温泉風呂が当たり前だったものが、変わってしまった。
館内のあちらこちらにある湯船や、湧出量や温水の配分量をはるかに上回る超大型の湯船を満たすために、水を大量に加えた水割り湯泉が現れた。水割り温泉であっても、たくさんの湯船にお湯を張るためには、相当な水道代がかかる。コストを抑えるために、湯船のお湯を加熱循環させて使い回しする温泉が横行するようになってしまった。(本当に残念なことに90%以上の温泉がそうです。)
■ 源泉かけ流し風呂
~この温泉は日本の宝物、私の心の友です~
- 温泉法に定められた温泉であること
- 自然湧出しているか、700㍍以内のボーリングによって、100%の源泉が注ぎ込まれている風呂であること
- 循環濾過せずに、源泉かけ流しの湯船であり、熱過ぎる場合には少量の加水をすること
- 経営者が、湯守と旅籠の心意気を兼ね備えており、温泉を宝物と心得ていること