晶子レター
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
梅雨が長かったせいか、太陽の煌めく日中は暑さがひときわ身に染み、さらに今年はマスクによる閉塞感も相まって、例年以上の厳しさを感じます。無理に日中には出歩かず、早朝にお散歩してはいかがでしょうか。夏のあでやかな花たちが挨拶してくれ、気持ちの良い一日を始めることができます。ただ、私がどうしても騒音に聞こえるのがセミの声です。寝室の周りを緑の木々で囲んだため、早朝から凄い一斉のセミの鳴き声でたたき起こされます。これには少し参っており、どうしたら、セミにこの庭から退出してもらえるのか半泣きです。これもお盆過ぎまでの辛抱だと自分で慰めています。やはり人間は自然の営みには勝てませんね。
さて、私事ですが、長女の聡美弁護士が7月12日に無事女児を出産いたしました。予定日より10日ほど早く、初産だから遅れるだろうと高を括っていたので慌てふためきました。コロナ対策のため病院には足を踏み入れることさえかなわず、建物の外から心の中でエールを送っていましたが、おかげさまで母子とも健康に退院してまいりました。
退院後の夜に初めて会い、7月18日にお七夜を行い、美緒という命名をいたしました。初めて抱いたとき、あまりの小ささにびっくりすると同時に、これほどの大きさの新生児が母体にいたのは信じられぬという正反対の思いが交錯し、自分も産んだはずなのに改めて生命の神秘を感じさせられました。新生児が可愛いのは自分を守ってもらうための本能的な行動の結果だとの学説があり、守ってもらうためには人の心から湧き出る笑みを誘う存在でなくてはならないのだと改めて思いました。
さて、庭に目を向けますと今年も鮮やかに咲いた初夏咲きのカサブランカが終わりを迎え、夏から秋にかけて咲く百合の蕾が膨らんでまいりました。カサブランカは百合科の植物の品種の一つで、花が大きくゴージャスで香りも良くとても気品があります。ただ、成長が良いと私の背丈を超え、最初植えたときにはあまりの高さに驚きました。
一般的な百合は、茎に対して垂直からやや上向きにつくことが多いのですが、カサブランカはやや下向きにつきます。蕾が開き始めると、最初は反り返ることなく開いていた花弁が、いつしか反り返るようになり、花が満開になると花弁の先端がくるりと反り返ります。その存在感は素晴らしく、庭に数株あると、庭中にほんのりとカサブランカの甘い香りが漂ってきてとても幸せな気分に浸れます。
カサブランカをはじめとする百合は繊細で育てるのが少し難しい部分もあり「去年は咲いたのに今年は全然咲かない」と悩む声も聞かれます。カサブランカはウィルス病の抵抗力が弱く連年開花は難しいのですが、球根をしっかりと肥大させれば数年は大輪の花を咲かせてくれます。それには花後の管理が重要なポイントとなります。花がらを残しておくと種子を作ろうと栄養を分散させてしまいますので、花がらは切り落とします。葉は光合成をして栄養を作りだし球根を大きく肥大させてくれますので、自然に枯れるまで放置し、枯れてしまった葉は病気の原因とならないよう刈り取ることが大事です。背の高い葉だけの茎は見た目が良くないのでこれが一番の悩みです。
とはいえ、私の手入れでは花がなかなか連年豪華に咲かないため、結局は毎年球根を追加しています。近くに植えるので、新しい球根が咲いたのか、以前からの球根が咲いたのか私にはよくわかっていませんが、毎年沢山咲くように心がけいそしんでいます。
私にはゆりさんという親友がおり、百合の季節には彼女をお招きして幸せなひと時を過ごして頂きため、ガーデンには百合が欠かせません。毎年この時期に豪華な花とともに甘い香りを漂わせてくれ、来年の開花のために早めに摘み取られてお部屋にも飾られるため、百合は家の外でも中でも私に幸せを与えてくれます。プロの作った高価な球根の場合には失敗は少ないので、一年の大半は球根として地中に、1週間の花が終われば葉のみですが、今年限りと思えば育て易いお勧めの花です。
百合の花言葉である『純粋』『無垢』、そして「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という諺に習って、風に揺れる百合の美しさにあやかり、私自身も心を引き締め改めて真っ直ぐな心を忘れず、美しく歩いていけるよう精進したいと思います。
いよいよ先月から自筆証書遺言の法務局保管制度が実施されています。自分がいなくなっても家族が仲良く暮らしていけるように自筆証書遺言を書かれ、法務局に保管してもらえば、簡単で安心です。簡単に自筆証書を作成するための一番のポインとは、財産目録の作成です。これは私たちが得意とする分野ですので、お気軽にご相談ください。
涼しい季節が待ち遠しい今日この頃、夏の疲れが出ぬよう美味しいものやお酒を適量召し上がり、ご無理などなさらず明るく楽しく夏を過ごされますよう願っております。