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晶子レター

代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。

7月のレター

 今年は植物に恵みをもたらす慈雨が長引き、本格的な夏の到来は少し先になりそうですが、梅雨に負けずお元気にお過ごしでしょうか。七夕飾りの笹の葉を見かけると、織姫様と彦星様は待ちに待った1年に1回の「再会」を果たせたのかと思い巡らせ、私自身も仕事で走り回ってなかなかお会いできていない方々にお目にかかりたいという気持ちが膨らみます。

 新暦の令和最初の七夕の日は久しぶりの日曜日で、まだ梅雨の最中でしたが晴れており、久しぶりに自宅のベランダから夜空を眺めることができました。どこに天の川があるのかと探したのですが見つからず、家人に尋ねたところ天の川(ミルキーウェイ)はこの時期、日本ではほとんど見ることができないといわれて、小さい頃からの「見えない天の川」の疑問が解けました。それにもめげず、小さい子供もいないのに、庭の若竹を1本切り、家族と折り紙で星や天の川の飾りを作り、そして色とりどりの短冊に願いを書いて、大きく夜空に飾ってみました。私の願いは何だったでしょうか?それは秘密です。

 七夕の由来はご存知の通り、織姫と彦星の星物語から始まります。機織りの天才である織姫にあやかり、7月7日に手芸が上達するようにと願う乞巧奠(きこうでん)という古代中国の風習が奈良時代の遣唐使によって日本に伝わり、平安時代には宮中行事として取り入れられるようになりました。宮中の人々は供物を備え、星を眺め香を焚き、楽を奏で詩歌を楽しみました。サトイモの葉にたまった夜露を神から授かった「天の川のしずく」と考え、それで墨を溶かし梶の葉に和歌を書いて願い事をしていたようです。その水で墨をすると文字が上達するといわれて、これが庶民の間にも広まり、江戸時代には手習い事や寺子屋で学ぶ子どもが増えたことから、笹竹に短冊をつるして星に上達を願うようになったのです。

 こうした由来を学ぶと、短冊には「〇〇が欲しい」という物質的な願い事ではなく、上達や夢を綴った将来の姿を願った方がよいのではと思っています。今年6月に通算勝利数が歴代単独1位となった羽生善治九段の「夢は、目指したときから目標に変わる。」という言葉に物事を達成する人の真摯な姿勢を学びました。短冊に綴った夢をしっかりと胸に刻み、その目標を達成するための道のりを一歩一歩と歩んでいく人生って素敵ですね。

 さて、先月は庭で育っているハーブの中からローズマリーについてお話ししましたが、今月はミントについてお届けしたいと思います。ミントはシソ科ハッカ属の総称で、代表的なものにペパーミント、スペアミント、アップルミント等あり、ミントの仲間は実に多様で600種を超えるほどたくさんあります。ミントの中でも代表的なペパーミントは古くから薬用や食用として幅広い用途で親しまれているハーブで日本では“セイヨウハッカ”や“コショウハッカ”とも呼ばれており、我が家のミントもこのタイプです。

 ミントには鎮静作用があり、ミントに含まれるメントールは頭をスッキリさせ落ち着かせてくれます。また、ミントに含まれるビタミンCはストレスを和らげ、フラボノイドやタンニンといった栄養成分は活性酸素を分解し、疲れを残りにくくしてくれます。

 ミントは自家栽培が簡単な植物で、適切に世話をすれば何年も育ちます。反対に無計画にミントを地植えすると、地下茎で暴走を始めあちこちで雑草化し、ほかの花がミントに駆逐されますのでご注意ください。私は暴走被害にあわぬように芝生地に植え楽しんでいます。

 春から秋の間であればいつでも収穫することができますので、適度に育ったら、先端から10cm~20cmのところで茎を切り取ります。その後は茎を数本ずつ束ね、風通しのいい日陰で逆さに吊るして乾燥させます。乾燥させたミントは薫り高く味もしっかりしており、お湯で煮出すと自家製とは思えぬハーブティーの味わいとなります。さわやかで緑の香りを楽しみたい方は生のミントでのハーブティーがおすすめです。茎から葉を摘んでいっぱい入れ煮だしてください。私の生ミントの好きな利用法は、お風呂上りのミントモヒートです。ミントをラムの中に入れ、少し圧縮しソーダで割り、最後にミントを追加します。

 でも、やはり王道は体を温め、心を落ち着かせてくれるミントティーです。仕事や家事、勉強の合間におすすめですので、一度お試しください。それでも余ったら、ローズマリーと同じ方法で、ランドリーネットに入れてバスタブに入れると香りがうっすらと立ち上り、夏のバスタイムにはピッタリで、すっきりさわやかな香りを楽しむことができます。

 7月初旬に、路線価、そして創設又は改正された税法の解釈である通達が発表され、いよいよ著書の最終校正に追われています。配偶者居住権を生前に合意解約する、放棄すると贈与税が課税されますが、死亡による消滅は課税されないことが分かり、賢く活用すれば相続税対策としても効果のあることが判明しました。通達を読むと、このように課税当局がどう判断するのかが理解でき、自分の条文解釈が国の意図とは違っていること等に気づき、またセミナーや書籍、小冊子等でお伝えしなければと、気を引き締めて読みこなしています。

 これからは厳しい暑さの日々が続くことが予想されますが、夏には暑さを吹き飛ばしてくれる楽しいイベントもたくさんあり、その一つに日本三大祭りの天神祭りがあります。弊社は大阪天満宮のお膝元にあり、7月23日から25日にかけお祭りの熱気が身近に伝わってきます。本宮の夜には旧淀川に多くの船が行き交う船渡御が行われ奉納花火が上がり、夜空の花火がひとときの涼を感じさせてくれます。皆様もくれぐれもご自愛の上、あちらこちらの夏祭りとその花火を元気よくお楽しみくださいませ。

今月のイラスト