晶子レター
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
3月に入り、急に暖かくなったかと思ったのに春はすぐに引き返してまた寒さが戻り、確定申告の超繁忙期にもかかわらず、皆の体がこの気候の変化についていかず、私も含めあちこちで咳や鼻水を啜る音が聞こえていました。それにもめげず、皆様の資料探索のお力を借りながら今年も無事に確定申告を終え、今はほっと一息をついています。確定申告を完了させると段々と温かくなり、心も晴れ晴れして、咲き始めた花たちを愛でる余裕も生まれ幸せ度が増します。
庭に植えた小さな梅がいつもは2月に咲くのに、今年は寒波のせいでしょうか、3月になってから満開になりました。背は当初の3倍以上に伸び、濃いピンクの花が愛らしく咲き甘く優しい香りに癒されています。花から空へと目を向けると、春特有の薄いベールがかかったようなおぼろ雲や綿菓子のようにふんわりと浮かぶ綿雲、ほうきでサーっと掃いたようなすじ雲などがあり、保育園児相手にちょっとした雲博士!夜の星だけでなく、この時期特有の青空に浮かぶ雲を眺めるのも面白いものです。特に、昼間に湯舟から眺めると最高です。
さて、そんな空になんとクルマが飛ぼうとしております!子供の頃に見た未来予想図に空を飛んでいる車の絵があり、そんなことができるのかな、でも実現したらすごい!おもしろそう!と心躍らせたものですが、それがまさに実現しようとしています。国土交通省によると、空飛ぶクルマは規制ルール上「飛行機」と「回転翼航空機」に分類されます。定義については、固定された翼により主な揚力を得て飛行する大型のものを「飛行機」、ヘリコプターのように回転翼により主な揚力及び推進力を得ているものを「回転翼航空機」としています。斜めに離着陸するヘリコプターとは違い垂直に離着陸するため滑走路が不要で、騒音も少なく都心部のエアタクシーとしての役割が期待されています。
2022年から試験飛行や実証実験が進んでおり、今後は商用運行の拡大、2030年代以降からサービスエリアや路線・便数の拡大が進む見込みです。2027年度には東京都心と成田空港を20分以内で結ぶ運航が予定されており、料金はタクシーと同程度で交通渋滞を避けて移動が可能になる為、ビジネスや観光での需要が期待されています。来月から開催される大阪・関西万博では、それより一足早く来場者を乗せて運航する予定でしたが、安全審査の遅れなどから商用利用はされず残念ながら無人でのデモ飛行となります。子供の頃に心躍らせた夢の乗り物と思っていた空飛ぶクルマが、まさに現実のものになろうとしているのを、大阪での2回目の万博に行き是非間近で見たいものです。
3月に入り、ようやく自民党・公明党の与党と日本維新の会が高校授業料の無償化を進めることを条件に、2025年度予算案の採決を行うことで合意し、少数与党のもとでの予算が成立する予定です。一方、自公維の3党幹事長会談では、ガソリン税の暫定税率の廃止に向け、与党と立憲、国民、維新の5党で今後、協議を行うことで合意し、103万円の壁を見直す税制改正法案の修正案も衆議院で成立しています。この改正により、低所得者層の税負担を配慮した恒久的措置として、1.2兆円の所得減税が行われます。⽣活保護基準や最低賃⾦の⽔準等を勘案し、給与収⼊200万円相当以下の人の基礎控除を47万円引き上げ95万円とし、10万円引き上げられた給与所得控除65万円と合わせ、課税最低限は160万円に引上げられます。大学生のバイトには27万円の勤労所得控除があるため187万円までは非課税となり、扶養者にも63万円の特定親族特別控除が新設されたため、働き控えは少なくなるとされています。
中所得者層を含めた税負担軽減措置として、令和7年・8年においては物価上昇に賃⾦上昇が追いついていない状況を踏まえ、⾼所得者優遇とならないよう⼯夫をしつつ、納税者の8割強を対象に税負担軽減が行われます。基礎控除につき、給与収⼊200万円超〜475万円以下は40万円上乗せ、 給与収⼊475万円超〜665万円以下は20万円上乗せ、給与収⼊665万円超〜850万円以下は15万円上乗せされます。はてさて、財源をどうするのか、成り行き任せでなく、将来を担う若い人のためにしっかりと考える必要があるでしょう。
太陽が出ている時間が長くなり、夕方に日が沈むのが遅くなってきましたが、三寒四温が続きますので体調に気を付けて、近づいて来る春に心躍らせながら、樹木や花などが告げる彩を楽しみに、明るく元気にお過ごしくださいませ。