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晶子レター

代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。

12月のレター

 短い秋からすっかり冬に様変わりし、街はクリスマスモードで楽しそうにキラキラと輝き、年末へのカウントダウンも始まりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか。今年の流行語大賞に、「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相高市総理」が選ばれ、働き方改革に疑問を持っている私にとって、思わず笑顔になってしまいました。師走月は税制改正大綱がいつ発表されるのかとドキドキし、発表されたら大綱とにらめっこの日々が続き、何年経っても大綱を読み解く作業は大変ですが、今年も皆様に少しでも早く、詳しく、わかりやすい解説や資料提供ができるよう努めます。なお、貸付け用不動産について、取得後5年間は時価(取得価額)で相続税評価額を算定しなければならないという改正があるかもしれないという情報が流れており、いったいどうなるのやらドキドキして居ります。
さて、我が家の庭では今年もクラリンドウが咲き始め、この時季の私をそっと癒してくれます。秋から冬にかけて、白い花が集まって垂れ下がるように咲き、花の中央から雄しべと雌しべが長く伸びる独特のフォルムをしており、まるで白い蝶が舞っているかのような美しさを持っています。夜になると、「グレープバニラ」とも呼ばれる甘い香りを漂わせ、花の姿から「ブライダルベール」という英名がついています。花が少ない時期にとても嬉しい存在です。

 暦の上では二十四節季のうち、雪が本格的に降り積もるようになることから大いに雪が降るという意味をもつ「大雪」にあたるこの時期、近畿でも北部地域では雪が降り始め、冬将軍と異名をもつ強い寒気がシベリアから日本に南下してきます。そのあとに続くのは二十四節季最後の「冬至」、今年は12月22日ですが、一年のうちに最も昼が短く夜が長い時季で、暦の上では冬の真ん中にあたりますが、本当の冬の厳しさはこれから始まります。昔の人々は「一年でもっとも太陽の力が弱まる日」としており、冬至には厄を追い払い無病息災を願うため、病気に強く寿命が長い柚子にあやかり、柚子湯に入って体を温めてその香りで邪気を払い、運を呼び込むとされる食べ物をいただく風習がありました。その食べ物として「冬至の七草」があるのをご存じでしょうか。

 七草といえば春の七草が代表的ですが、昔から「ん」のつく食べ物は「運」が良くなると言われ、縁起の良い食材として親しまれています。冬至の七草はお馴染みの南京(かぼちゃ)、れんこん、にんじん、ぎんなん、寒天、金柑そしてうどんの7つです。それぞれ風邪の予防になるビタミンAやビタミンC、抵抗力を高めるカロテンや腸内環境を整える食物繊維など、この時期に嬉しい栄養がたくさん詰まっています。また「陰が極まって陽に転じる」として、最も昼が短い冬至を境に、再び昼が長くなっていくことから、冬至を境に運気が上昇に転じると考えられていました。冬至を過ぎると、日照時間が増えることにより、植物の成長が促進されて生命力が活発になります。冬至にはゆず湯に浸り、運気アップの冬至の七草を食して、この時期を元気に乗り越えましょう。

 来年度の予算において高市首相はデフレ脱却と経済成長を最優先に据えつつ、財政の持続可能性にも配慮した上で財政出動を戦略的に行い、税制を単なる財源確保手段ではなく、経済を支える政策ツールとして活用する方針です。成長分野への投資を促す企業向け税制優遇措置の拡充、研究開発税制と賃上げ促進税制の見直しにより、実効性を高めるとしています。一方、減税と物価高対策として、短期的には燃料価格に関する暫定税率を見直し、中長期的には低・中所得者層への支援目的の給付付き税額控除制度の導入が注目されています。

 令和8年度税制改正は、高市政権の「責任ある積極財政」路線を体現する試金石となります。国民生活の安定と経済成長を両立させるため、減税・給付型支援・企業投資促進など、直接的な経済支援策が政策の中心に据えられる可能性が高くなっています。同時に、税制調査会の運営改革を通じて、財務省主導から政治主導への転換を図り、迅速かつ柔軟な政策決定を実現できるかが問われています。高市政権が掲げる「現場と国民の声を反映する税制」がどうなるのかは、今後の日本経済の方向性を占う最初の一歩と言えるでしょう。

 これから年末にかけ厳しい寒さを迎えます。その厳寒の中でこそ希望が芽生える“一陽来復”のごとく、新年が皆さまにとって明るく幸運に満ちた一年となりますようお祈り申し上げます。どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

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