晶子レター
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
夕方になると涼しい秋風が吹いてきて、ようやく猛暑とお別れできるかなと期待高まる時候となってまいりました。庭のミニトマトも万願寺もそろそろ終わりに近づき、8月になって今更ながら植えた秋咲きのオクラときゅうりに期待しています。毎年、茄子はあまり実ってくれないので、とうとう今年は植え付けを諦めましたが、我が家の食卓にはよく出てきます。
『嫁に食わすな秋茄子』という言葉があり、「秋にとれる美味しい茄子を可愛くない嫁に食べさせるのはもったいない」と思われている方が多いようです。6月頃から収穫された茄子は夏茄子、9月以降に収穫されたものを秋茄子と呼び、夏茄子に比べ秋茄子は皮が柔らかく水分を多く含んで甘みや旨味が強くなっています。その茄子をお漬物などにして多く食べると体を冷やすので、涼しくなってきた秋に食べると大切な嫁の身体を冷やし体調を崩してしまうと、嫁を気遣う言葉ともいわれており、私はこちらの説に賛成です。
同じ言葉でもこのように捉え方が大きく異なるのは、もちろん言う方の意図で異なるのでしょうが、私は聞く方の気持ち次第だと思います。同じアドバイスを受けても酷いことを言われたと思うのか、自分のことを考えてあえて厳しいことを言ってくれたと感謝するのでは、これからの人生に大きな影響があると思います。パワハラやセクハラと勘違いされるのが残念で、なかなか本音で厳しい指導をしてくれる人がいなくなってきた昨今、心のこもった厳しいアドバイスをしてくださる方がいるのは幸せなことだとつくづく思います。私はこれからも、皆様に叱咤激励され、泣いて笑って駆けてまいります。
この茄子の料理で、簡単なのに豪勢に見える一品をご紹介いたします。茄子2本を縦半分、横2センチほどに切り、耐熱皿に入れてラップをふんわりと掛け、4分加熱します。酢・水・レモン汁をそれぞれ大さじ1、醤油大さじ2、砂糖・ごま油小さじ1を混ぜ合わせてタレを作り、茄子の水気をとったら熱いうちにタレに混ぜ込みます。次に、酒と塩を入れた水が沸騰したら火を止め、適宜に切った豚のしゃぶ肉をそのまま放り込んで、ぐるぐるかき回します。火が通ればザルに上げ、茄子を入れたタレの中に豚肉、みじん切りにした長ねぎと生姜を入れます。レタスをお皿に盛り付け、その上に豚肉やなすを盛り付け、残ったタレを掛けたら豚肉と茄子のサラダの完成です!茄子を熱いうちに入れると煮込んだように柔らかくなるのでびっくりです。また豚肉は 1枚ずつ入れなくとも、火を止めてかき回すだけで綺麗にほぐれていくのが不思議です。
この二つの驚くべき方法を、私は今まで知りませんでした。茄子の皮に含まれるポリフェノールの一種であるナスニンという成分に強力な抗酸化作用があり、免疫力の向上やアンチエイジングのほか、がん予防にも効果があるとされていますので、茄子は皮を剥かずに調理するとよいそうです。タレを作ったりネギや生姜のみじん切りが面倒な場合には市販のドレッシングを使われてはいかがでしょうか。簡単で美味しい秋茄子料理に、一度挑戦してみてください。
8月の終わりから 9月にかけても、色々な花が咲きます。ゆりはカサブランカからテッポウユリへと移り変わり、朝顔やペチュニア、トレニアも盛りを過ぎ、キキョウ、リンドウ、白のタマスダレやピンクのサフランもどきが華やかに次々と咲き続けています。球根植物は土の中では見えず、あるとき急に咲きますので、存在をわかっているつもりでも、びっくりして嬉しくなります。それも多年草で、水仙、ユリ、クロッカス、ゼフィランサスなどは何年でも楽しませてくれる優れものです。植えているときはチューリップもユリも何色かわからず適当に植えてしまうため、花が咲いてから「あらまあ」と驚くこともしばしばあり、ワクワクドキドキの楽しい日々です。
朝晩はひんやりと涼しくなってまいりました。ただ、気圧の変化や天気の急変などが多く、体調を崩しやすい時期です。
しっかりと美味しく栄養を摂って、味覚と芸術の秋を存分にお楽しみくださいませ。