晶子の徒然草
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
暖かな日差しが心地よい3月、このスクラップが皆様のお手元に届く頃には、春のやわらかい光に気分もふわりと浮き立つことでしょう。
春分の日を過ぎると、厳しい冬の寒さを乗り越えた生き物たちが元気に活動し始めます。遠目で見る山々も春の花々が咲き始め、土から球根が芽吹き、春の草花たちもパステルカラーに染まっていきます。この季節、昼の太陽の光だけではなく、夜の月の光も柔らかく感じられます。冬の張りつめた空気のなかで見る月は凛として心が洗われますが、霞んだ春らしい朧月は温かくなっていく喜びを感じさせてくれる存在です。
このように、私たちにとって古来より身近であった月は、地球から見える夜空の中で最も明るい星です。太陽の光に照らされ常に光っているのですが、月が地球のまわりを回っているため、地球から見る角度により満ち欠けしているように見えるのです。地球とその衛星である月との関係は、まるで支えあっている親子のように、太陽系の天体の中で最も密接であると言われています。つまり、母星である惑星と衛星の大きさがこれほどまでに近い天体は地球と月以外にないからです。
例えば、火星の衛星フォボスとダイモスは数十キロ程度の大きさであり、月より大きい衛星が存在する木星は巨大過ぎるため、大きな衛星であっても木星にそれほど影響を与えません。
一方、月は地球の約4分の1の大きさですから、お互いの強い引力が干渉し合い、かなり影響を与える環境を造り出しているのです。その月の引力によって地球の自転軸の傾きが23度に保たれており、自転を鈍らせることで地球の気候の調節装置のような役割を担い、潮の満ち引きや生命そのものに強い影響を及ぼしているのです。
ところが、月は毎年3~4センチ程度地球から離れて行っており、その原因は地球の自転運動スピードにあります。これにより摩擦が生じ地球の自転が少しずつ遅れるため、月との引力の均衡も少しずつ崩れていき、月は地球から離れて行くことになるのです。遠い未来、月が完全に地球から離脱すると、地球は高速で自転をはじめ、1日の長さは3分の1になり、強風や砂嵐が吹き荒れ、隕石の衝突もおこるようになるそうです。1年に3~4センチの距離なんて宇宙規模で考えるとほんのわずかですが、今見ている月がいつか地球から離れてしまうことを思えば、今が一番地球に近い瞬間なのですね。日々の暮らしにおいても、当たり前だと思っていることが当たり前ではないということ、毎日を大切に過ごすことの大切さを月が教えてくれている気がします。
確定申告もようやく完了いたしましたが、皆様の確定申告書のチェックを通じて、今年も皆様がどのような一年を過ごされたのかを、決算書や申告書が私に告げてくれます。その人、その会社の考え方というか性格が確定申告書や決算書に現れるもので、良いことも悪いことも、こうやって結果や数字に現れるのを、この時期につくづく実感します。
私自身考えさせられることもあり、「真の勇気とは、人前でやっていることを誰も見ていないところでも実践できることである。」とのラ・ロシュフコーの言葉どおり、凡事徹底しようと思います。
昼間は太陽の光で、夜は雲間に隠れて、月がいつも地球の傍にいて見守り続けてくれているのを実感できませんが、4分の1の大きさであっても地球にとって必用不可欠のパートナーであるように、私も社員も皆様にとって月のような存在でありたいと願っています。
地球温暖化の影響か、まだ3月なのに厚いコートをしまいたくなる陽気です。でも花冷えもやってくるでしょうから、陽気に浮かれぬよう着実に毎日を過ごしたいものです。皆様も春の朧月夜を楽しむ余裕をもって、さわやかな季節をお迎えくださいませ。
まっとう温泉ワンポイントレッスン8
最も重要なのは湯の質で、良質の温泉は心も体も健康になる手助けをしてくれます。そういう温泉を選ぶ自分なりの知識や基準を持つことが大切です。今まできちんと読んできてくださった皆様は相当の温泉通になられたことと思います。私は香りにおいては、温泉欲をかき立ててくれる「硫黄泉のアロマ」、浸ると体の不浄が排出される気がする「酸性泉」、体を芯から再生してくれる心持ちのする「放射能泉」が大好きです。あ~あ~、極楽!極楽!でも、桜の花を見ながら浸れる良質の源泉かけ流し湯なんて、近くにないものですね。そのうち探し出して、花見をしながら温泉三昧をしたいものです。
参考:「クロワッサン」㈱マガジンハウス より
9種類の泉質が、さまざまな効能をカラダに与える
今回はいよいよ、9種類の泉質のうち、最後の3種類を説明します。この3種類は非常に個性の強い私の大好きな泉質です。「温泉らしさ」で一番人気の“硫黄泉”、殺菌力の強い日本特有の“酸性泉”、新陳代謝を促進し健康増進の“放射能泉”(ラドン泉ともいいます)です。この最後の3種類はまさに体に効く薬効の高い、力のある天の恵みと言えるでしょう。
- 硫黄泉
- 主成分、硫化水素は鼻をつく特有の匂いが特徴。炭酸ガスと同様に末梢血管をはじめ、心臓の冠動脈や脳動脈も拡張させるので高血圧、動脈硬化にいい。解毒作用があり、金属中毒、薬物中毒にもいい。角質を柔らかくするので、皮膚角化症、慢性湿疹にも用いられるほか、去痰作用が認められている。ただし、刺激が強いので湯あたり、湯ただれに注意。
- 酸性泉
- 主成分は硫黄や塩酸。表皮に対する強い殺菌力を持つ。慢性皮膚病や水虫などにいいとされ、化膿菌感染を合併したアトピー性皮膚炎を好転させることがある。肌への刺激が強く、肌の弱い人は湯ただれを起こすことがあるので、入浴は慎重に考えておきたい。心配な人は、真水の上がり湯をしっかりとかぶっておくといい。
- 放射能泉
- 別名、ラジウム泉、ラドン温泉ともいう。微量の放射能による利尿作用で、痛風をはじめ尿路疾患にいいとされる。皮膚や呼吸から吸収されるが、入浴後はすぐに排出されてしまうので、発ガンなどの危険性は報告されていない。神経痛やリウマチにもいい。近年では発ガン抑制、老化抑制などの効果が期待され、研究が進められている。
医療効果が科学的に確認された温泉水=療養泉は1979年に上記9種類が認定されている。
『健康づくりを温泉で』(植田理彦/東京法規出版)などより
♪五感で楽しむ♪
~温泉や温泉地の景観、情緒、環境を五感全体で楽しむ~
- 触れる
- 源泉に全身が浸かる喜び、なめらかな湯に触れ、檜などで作られた湯船に触れる楽しみ。
- 観る
- 山や海や緑の樹々など、温泉地の自然環境も心安らかにしてくれる。
- 聴く
- 温泉地を囲む川のせせらぎや、鳥のさえずりを楽しむ。
- 嗅ぐ
- 質のいい源泉が放つ湯の香りを楽しむ。
- 飲む
- 単純炭酸泉は天然ラムネのようなさわやかさ、重曹泉はほんのりとした甘さが味わえる。