晶子レター
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
新緑が濃くなり草木が喜ぶ慈雨の季節へと移り変わりましたが、いかがお過ごしでしょうか。コロナが蔓延するようになってからなかなか外出もままならぬ生活を強いられてきましたが、近ごろでは少し外出や会食の制限も緩和されて、屋外で人との距離が十分保たれる場合や、屋内でも距離が保たれて会話をあまりしない場合はマスク着用の必要がない、と厚生労働省から通知もありました。やはり、気の合う方々とリアルにお顔あわせできるのは嬉しいことです。
梅雨と言えば、雨ばかりでじめじめしている、お洗濯ものが乾かない、などの不満も少しはありますが、水不足の解消や農作物・草木が育つといった多くの感謝があります。さらに、梅雨の時期は強い日差しがなく冬のように乾いた空気でもないため、お肌にとっては良い時期なのです。お肌に良いとされる湿度は65%で梅雨の時期はほぼこの湿度を保っており、老化の大敵である乾燥を防ぎ私たちの皮膚健康と美を守ってくれます。また、雨の日は紫外線の量が快晴時の3割にまで減るので、こちらもお肌や目に優しいお話です。なお、湿気が多く埃が舞いにくいため大掃除には適しており、雨で外出できない日は今まで放置していた整理整頓に力をいれてみてはいかがでしょうか。
さて、雨の季節といえば思い浮かぶ花はやはり紫陽花ですね。紫陽花には日本古来の「ガクアジサイ」と、その日本原産の紫陽花が西洋に渡り品種改良がなされ再び日本に戻ってきた「西洋アジサイ」の 2 種類があります。我が家では庭を設計くださった方の日本古来ものだけで庭を完成させる強い想いがありますので、白と紫のガクアジサイだけを育てておりました。一重咲きの額縁のように周りにだけ花が咲くのがとてもシンプルで、そのしっとりとした佇まいはまさに大和撫子の様で素敵です。慈雨の中、生き生きと日本の美を感じさせてくれるのがガクアジサイですね。
ただ、一般的によく見かける沢山の花が集まった西洋アジサイの華やかさに惹かれ、数年前に青色の西洋アジサイの鉢植えを買いました。一年だけではもったいないという思いに負け、こっそりと北の玄関脇に植えてしまいました。天国にいる庭師さん、ごめんなさい。でも、二年目はなかなか花が咲かず、昨年はほんの小さな花が一輪、今年ようやく小さめですが花が二輪、綺麗に咲いてくれました。ただ、驚いたことに最初買ったときの青色でなく、紫色の花が咲いたので驚き、理由を調べてみることにしました。
紫陽花の花言葉は「移り気」や「無常」です。なぜこのような花言葉かというと、それは紫陽花の色に関係します。紫陽花には「アントシアニン」という色素含まれており、この色素が紫陽花を発色させています。土壌にアルミニウム(酸性)が多く含まれていると、アルミニウムとアントシアニンが結合して青い紫陽花が咲きます。逆に土壌のアルミニウムが少なければ(アルカリ性)、薄紅色やピンク色に近い色に変化します。育った土壌によって色が変化するため、同じ株の花が薄紅色になったり爽やかな青色になるのです。きれいな青色にするためには、土壌pH5.0~5.5を目安に土の酸度を酸性に調整するしかなく、鹿沼土や無調整ピートモスをバランス良く加えるとよいそうです。面白いので、来年は土地や肥料を調整して色の変化にチャレンジしようと思います。
民法や不動産登記法が改正され、特に相続登記と住所変更登記が義務化され、相続登記の申請義務化は令和 6 年 4 月 1 日に施行、日常的に影響のある住所等の変更登記の申請義務化は令和 8 年 4 月 27 日までの間に施行予定となっています。これは施行日からの相続や住所変更からの義務化だけではなく、過去のすべての相続と住所変更が対象となります。そうすると、今まで放置していた相続を遡って確定しなくてはならず大変な手間となり、過去の相続についても施行日から 3 年以内に登記しないと、10 万円以下の過料が科されます。また、不動産所有権の登記名義人が住所等を変更した場合には、登記名義人は住所等の変更日から2年以内に変更登記しなければ5万円以下の過料が科されますので、要注意です。過去の相続登記や住所変更登記をされていない方は早速登記の準備をされてはいかがでしょうか。
梅雨を爽やかに乗り越え、これからやってくる明るい夏に備えて、雨の恵みを受けて栄養いっぱいの美味しいものをいろいろ召し上がって、たくさんの笑顔で免疫力を高め元気よく7月をお迎えくださいませ。