晶子レター
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
日差しが淡くなり、太陽の温かさが恋しくなる季節となりました。あちらこちらで紅葉が色付き美しく彩られる景色を楽しみ、金木犀の香りが漂うなか歌を口ずさみながら歩いて、秋の気持ち良さを満喫しております。我が家の庭では、3年咲かなかった金木犀を庭師の指導の下あきらめずに剪定を続け、とうとう今年はかわいいオレンジの花がいっぱい咲き、甘い香りも満開になりました。可憐な花だけあって、雨にも負け風にも負けあっという間に10日ほどで散ってしまいましたが、今でもその姿と香りが私に元気を与えてくれています。金木犀の香りにはリラックス効果や安眠効果があると教えられ、花を少し摘み取りティッシュなどに包んで枕の下に入れ、甘い香りに包まれてぐっすり眠り、幸せな朝を迎えることができました。
大阪では統計開始以来最も早い10月23日に「木枯らし一号」が発表されました。季節が秋から冬へと変わる時期に初めて吹く北寄りの風のことで、西高東低の冬型の配置図になったことを表しています。木枯らし一号というのはよくニュースで耳にするので、私は春一番と同様で勝手に全国的なものだと思っていたのですが、東京と近畿地方だけに発表されるもので、条件によっては木枯らし一号の発表が無い年もあったそうです。春一番は北日本と沖縄を除く地域で春先に吹く一番最初の南寄りの強風のことで、温かさがやってくるというイメージですが、木枯らし一号と聞くと寒さが本格的にやってくるという印象です。ただ、この寒さが葉の中にアントシアニンを発生させ紅葉を促進させるので、寒さも紅葉の楽しみの一つと思うとなんだか楽しくなります。
霜月と言えば紅葉も見頃を迎えますが、古来行われている我が国の伝統行事である七五三の親子連れもよく見かけます。弊社においても、この11月に社員の長女が先日大阪天満宮で3 つ参りをして、綺麗に着付けし日本髪を結った可愛らしい女児の素敵な写真を見せてくれました。七五三は子どもが3歳、5歳、7歳になった年の11月15日に氏神様に参拝し、これまでの子どもの成長に感謝し、今後の健やかな成長を願うものです。医療が発達していない時代には、幼いうちに亡くなる子供が多く「7歳までは神のうち(神の子)」といわれており、7歳まで成長するのは大変喜ばしいとして、3歳5歳7歳の節目にその成長をお祝いするようになったのです。いつの時代も子の健やかな成長を祈る親の願いは永遠に不滅ですね。
政局も固まり、いよいよ税制改正を含む予算案が検討され始めます。選挙活動中にいろいろなバラマキ公約がされたため、まずその補正予算案が審議され実施されます。令和4年度税制改正案が政治家に検討されるのは、それらが終わってからですので、今年の発表は12月10日前後からもっと後にずれ込むかもしれません。選挙期間中は財務官僚の方々は国会もなく多少余裕があったでしょうから、財政規律を願って資産家や富裕層、高額所得の法人等への増税案をしっかり作って、税制改正案にこっそり練りこんでいるのではと心配しています。政治家の方々にぜひ気付いてもらえるよう、しっかりとロビー活動をして、税制改正に少しでも私たちの主張を取り入れてほしいと思っています。
なお、この流れが続きますと、よほどのことがない限り、相続税と贈与税の一体化が来年から実施されることはないのではと思っています。法律技術的にも、どのようにして一体化を図るのかは非常に複雑で、慎重な審議が必要とされるのですが、政府税制調査会ではまだ年明けから一回も審議が行われていません。実施するならば常套手段である「もう賛同を得ているのでこの案で実行します」という強行突破になるしかありませんので、それはしないのではと思っています。ともかくも、目の離せない税制改正ですので、しっかりと情報を分析し、なるべく早く皆様にお届けできるよう、全力を尽くします。
寒さも本格的になり、コロナに加え今年はインフルエンザも流行ると言われておりますが、睡眠と栄養をしっかり取るとともに毎日を笑顔いっぱいで過ごし、ウイルスに打ち克って味覚の秋の最終ステージを元気に楽しんでくださいませ。