晶子レター
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
木々の緑が深まり、爽やかな春から梅雨そして夏へと移り変わる季節となりました。今年の5月は寒暖差が激しく、日ごとに、また昼夜にと温度が大きく変動し、元気印の私も寒暖差アレルギーというものにり患し、鼻水と咳に悩まされていました。今年は10年ぶりに非常に早く、5月末に梅雨入りしましたが、終わりは例年通りとの予想なので、梅雨の期間は長いようです。後半には大雨の恐れもあり、近年は災害が続いておりますので、くれぐれもご注意ください。
今年の夏至は6月21日となり、6月は北半球では1年のうちで最も昼(日の出から日没まで)の時間が長く最も夜が短い時期で、日の入り後に西の空を見上げると、明るく輝く私の好きな金星を見つけることができます。今年はその短い夜が明けるころ、すべての惑星が空に上っており、南の空の土星から始まり、南東に海王星・木星・火星、東に天王星、東の低空に金星と水星(中旬以降)という並びになっています。20日ごろからは月もこれらの列に加わり、さらに賑やかさを増しますので、翌朝の天気予報も確認し、休日の前日など余裕のあるときに早起きして、惑星ウォッチングをされてはいかかがでしょうか。
さてお庭に当初植えたラベンダーたちは残念なことに枯れてしまいましたが、めげることなく新しく植え2年経ちました。イングリッシュラベンダーもフレンチラベンダーも素敵な紫色の花を咲かせ、心地よい香りを漂わせています。
花の美しさと香りのよさでいえば、北海道などでよく見かける青紫色のイングリッシュラベンダーがダントツですが、私は薄赤紫の色をして花穂の上がうさぎの耳のような可愛らしい形になっているフレンチラベンダーが好きです。この花びらのようにも見えるものは、実は苞葉(ほうよう)という花穂を守るための葉っぱだそうです。湿気と寒さが苦手で、カラッと乾燥した暖かい気候を好み、香りはほかのラベンダーよりも少し弱めですが、ほのかな甘い香りに包まれると心が安らぎ癒されます。ラベンダーはその見た目から「草花」に分類されそうですが、実は「樹木」に分類され、新しい枝を伸ばして木質化する、を繰り返して少しずつ生長します。木質化すると見た目が美しくないため、少しでも遅らせるために剪定を行い、古くなった茎や枝先にまで伸びた部分を切り取って、ラベンダーが再び美しく咲き誇るように形を整える必要があるのですが、前回は刈込過ぎが原因で枯れてしまいました。今のラベンダーを長く楽しめるためには愛情をもって、注意深くお手入れを頑張るしかないのでしょうが、この夏の剪定をどうすべきか悩んでいます。
令和5年の税制改正を研究するために、施行令や施行規則をきちんと読んでいると、いろいろと現実的な活用法について気が付きます。たとえば、相続時精算課税適用者が特定贈与者からの贈与により取得した一定の土地又は建物が、贈与の日から特定贈与者の死亡に係る相続税の申告書の提出期限までの間に、令和6年1月1日以後の災害により贈与時における相続税評価額や想定価額の10分の1以上となる被害を受けた場合において、相続時精算課税適用者が贈与税の納税地の所轄税務署長に承認を受けたときには、相続税の課税価格への加算等の基礎となる土地又は建物の価額は、贈与の時における価額から災害によって被害を受けた被災価額を控除した残額とされます。この規定による申請書には、土地の現状回復費用に係る見積書又は建物の修繕費用に係る見積書等が必要とされますので、これらの金額を参考に税務署長が被災価額を承認します。なお、被災価額は土地又は建物が災害により被害を受けた価額から保険金や損害賠償金等により補填される金額を控除した残額とされます。
例えば、1億円で建てたマンションの贈与をうけ、当時の相続税評価額が5000万円であり精算課税制度を選択している場合で、台風等の被害により大規模修繕が必要となり1000万円の費用となった等がこれに該当することになります。災害は令和6年以後の発生ですが、対象不動産は今まで精算課税で贈与を受けた全てです。被害を受けてから3年以内に税務署長の承認を受けないと適用できないのですから、きちんと手続きしないと残念な結果になります。これからは税法をきちんと理解し、将来にわたって活用する必要があるのです。
アジサイが華やかであっても梅雨の季節に気分が落ち込んでしまうこともあります。雨は空気中の埃や塵などを洗い流して空気を浄化してくれ、またこの恵みの雨により植物たちが成長し私達に美味しい野菜や果物を届けてくれると思うと、梅雨の時期も趣深いと感じられます。
とはいえ、晴れ渡った空の爽やかさが待ち遠しくはなりますので、梅雨明けの夏を楽しみに元気に明るくお過ごしくださいませ。