まだまだ残暑が続き、秋の気配はなかなか感じられませんが、皆様いかがお過ごしでしょうか。うだるような暑い外から帰ってきてキンキンに冷えた室内に戻ると生き返ったような気がしますが、汗をかいた後に寒いぐらい冷房が効いていると一気に体が冷えてしまいます。このような温度の変化を体が何度も感じると体温を調整しようとする自律神経が疲れ果ててしまい、そこから倦怠感や体のだるさがぬけない夏バテを引き起こしてしまいます。免疫力が低下すると夏風邪を引きやすくなり、また体調を崩しやすくなりますので、熟睡する事が重要です。それにラベンダーの効果を活かしてはいかがでしょうか。

　ラベンダーは地中海沿岸を原産とするシソ科のハーブで、現在では世界中で栽培され愛されており、日本でも北海道の富良野のハーブ畑は有名です。私も、以前に仕事で札幌に行った際、足を延ばして富良野まで行ってきましたが、本当に紫色が一面で見事でした。草原が広がり、ポピーやラベンダーで面として、色鮮やかに染まっているのを見ているだけで心穏やかになり、心地の良い香りにさらに心が安らぎ、癒し効果満点でした。

　ラベンダーの名前の由来はラテン語のLavare（ラワーレ＝「洗う」という意味）から名付けられたといわれています。その名の通り、疲れたり乱れたりしている私たちの心を洗い流し、落ち着きを静かに取り戻してくれるような、清潔感を感じさせてくれる香りです。一方で、土にしっかりと根を張って育った草、ハーブらしい土臭さ、力強さも特徴です。困難な荒れ果てた土地でも、自分でしっかり根を張り育っていける生命力を私も見習わなくてはならないと思います。

　ラベンダーは日当たりと風通しのよい場所で栽培していますが、寒さには耐性があり、大阪でも越冬してくれました。しかし、高温多湿に弱いために、とうとう4年目の夏を超すことができず、枯れてしまいました。とても残念で、次はどのラベンダーを植えようかと悩んでいます。庭のラベンダーは茎は細くて灰緑色の葉も細長く、高さ70㎝～80cmほどに育ち、春から秋にかけて小さな可憐な花を穂状にたくさん咲かせてくれていました。花の色は、品種によって白やピンクもあり様々ですが、庭のラベンダーはさわやかな青紫色でした。

　今残っているのはラベンダーのドライフラワーですが、いまでも飾って楽しんでいます。花に含まれる水分が少なくて乾燥しやすく、花びらが適度に肉厚なものがドライフラワーに向いているとされていますが、ラベンダーはこの二つの条件を満たしているので、簡単にドライフラワーにすることができます。ドライフラワーを作るには、まず茎にある葉っぱを丁寧に取り除きます。

　手で持てるくらいの量のラベンダーを束にし、茎の中心当たりを麻ひもなどで束ねます。これを直射日光の当たらない、風通しの良い場所に数日間吊るして乾燥させます。茎がすぐに折れ、花もカサカサした触感になったら完成です！そのまま花瓶に挿してお部屋に飾っても、花の部分だけ摘み取ったポプリにしてガーゼにくるんで枕元に忍ばせておいても、ラベンダーのさわやかな香りが空間を包みこんでくれ、草原にいるような穏やかな気持ちになります。チャンスがありましたら一度お試しくださいませ。

　さて、7月後半に税制改正に関する通達が国税庁より発遣されました。通達というのは、法律ではなく、国税庁長官が税務署員に国としての法律の解釈について、通知をするものです。法律ではないので、お達しを守る必要はないのですが、税務当局はこれに基づいて解釈しますので、異なる解釈をした場合には、税務当局と争うことになりかねません。ということで、通達を理解することは、国側の税務判断基準を知る上で非常に重要です。

　例えば、今回の通達により、次のような判断基準が示されています。配偶者居住権が合意や放棄により消滅した場合には、贈与税が課税されますが、死亡や期間満了により消滅した場合には課税関係は生じません。また、民法の改正で遺留分として支払うべきものが物から金銭へと変更になったため、遺留分として物を渡した場合には譲渡所得の課税対象となるとされています。法律の創設や改正で、税法の取扱いも大きく変わりますので、注意したいものです。

　これからも最新情報をお伝えし、皆様を守っていきたいと願っておりますので、どうぞご安心ください。過ごしやすい季節ももうすぐです。お体にお気をつけて明るく元気よくお過ごしくださいませ。