晶子の徒然草
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
暑さが本格的になり一年で最も暑さが厳しく感じられる毎日ですが、木や草花は緑をますます濃くして夏を堪能しているようです。梅雨明けの猛暑とともに、我が家の庭でもセミが鳴き始め、あまりの騒々しに呆れ果てています。
そんな中、早朝にバラの花の下で必死に茎にしがみついているセミを発見しました。羽化したばかりのようで、羽は透明で触れると壊れてしまいそうで、丈夫になり動けるようになるまではまるで模型のようで、思わず見とれてしまい、羽ばたくまでそっとしておきました。
小さいころに、「セミは地中で幼虫として3年〜20年土の中にいて、地上に出てきたら1週間しか生きられない」と教えてもらい信じていたのですが、実際は、地上に出てきて1ヶ月程は生きるそうです。それでも、短いですよね。蝉は土の中に卵を産むと勘違いされている人が多いですが、卵は木の幹に埋められており、梅雨の時期になると孵化を始め、柔らかい表皮に覆われている未成熟な幼虫のまま、土を目指して木を降ります。到達できたら土の中に潜りますが、身動きが取れないためモグラやケラになどが襲ってきます。このようなリスクのある長い幼虫生活の後に、やっと地上へ這い出て成虫になるための準備を行い、日没後に羽化を始めるのです。なぜなら、明るいうちに羽化を始めると、未熟で柔らかい成体はすぐアリに食べられてしまうからです。やっとこさ、羽化を終えても表面や羽が完全に固くなるまで、飛ぶことはできません。大体、翌朝になるまでは天敵に襲われないことを祈ってじっと我慢しているようです。私が見つけたセミは、そんな飛ぶ準備中のセミだったのですね。
伴侶に巡り合って子供を作るという自分の生きた証を残すため、蝉はそんな人生最後のわずかな時間を、全力で鳴いて生きています。ただ、蝉のメスは一生の内に1回しか交尾をしませんが、オスは複数回交尾ができ、オスとメスの個体数はほぼ同じです。と、言うことは何度も交尾しているオスがいるために、「1度も交尾できないオス」が生まれてくるのです。そんなオスの比率が約37%であるという科学的な悲しい統計を知ると、毎朝庭でミーンミンミン!!と鳴くセミのせいで、ここしばらく寝不足でしたが、人生かけているセミを追い払うわけにはいかないのですね。
人間もセミも、子孫繁栄を担う男性の皆さまお疲れ様です。伴侶や子供、孫に恵まれたのは幸運で幸せことだと考えれば、暑い中、家族で過ごす夏休みは格別ではないでしょうか。また、伴侶や子孫に恵まれなくとも、友人がおり自分の仕事や資産活用で世の中の役に立つ人生を過ごしていると思うと、これもまた素敵な人生といえます。考え方ひとつで運がいいとも、運が悪いとも思える私達人間は、セミと異なり、意識し行動することにより運命を変えることができるのですから不思議です。
いよいよリオリンピックも中盤に差し掛かり、夏の高揚感がますます高まっています。次回のオリンピック開催地の小池東京都知事、ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家最高顧問、イギリスのメイ首相、アメリカのヒラリー大統領候補など、激流の時代の舵取りを担う代表に女性が選ばれることが増えてきました。女性はいざとなれば面目を失うことを恐れずに、あるべき姿を目指し猪突猛進できる潔さを持っています。私も大和撫子に見えますでしょうが、潔く人生を生きていく凛々しさを目指しています。
今月は小冊子『《年金減少時代対応版》マイ年金確保に役立つ資産活用法』の約3年ぶりの改訂版も発行しました。さらに、秋の発刊を目指し、「もめない相続 困らない相続税」の書籍原稿を書き上げました。自分で読んでいてもこの書籍はなかなか面白いですので、皆様に喜んで頂けると確信し執筆の疲れも吹き飛びました。
毎日暑い日が続きますが、それでも秋の気配が少しずつ感じられるようになってまいります。暑さと楽しく無理せず付き合い、朝晩のさわやかさを満喫して残暑を明るく元気よく乗り切ってくださいませ。