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晶子の徒然草

代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。

8月のレター

 今年の夏は異常な高温続きで体温より高い日が多く、日中のみならず朝から暑さが続いておりますが、たまに幾分かしのぎやすい日々がありホッとします。夏はまだまだ終わらず、台風も次から次へとやってきますが、蝉の大合唱が小さくなってくるなど、少しずつ秋に向かっている気配を感じます。

 夏の楽しみの一つは帰宅後、夜空を見上げ星を観察することです。夜空に輝く星には種類があり、それぞれ恒星・惑星・衛星の3種類に分類されています。1つ目の恒星とは自らが光を放つ存在で、身近な例として太陽があります。2つ目の惑星は地球のように恒星(この場合は太陽)の周りを公転している星。最後の衛星は惑星の周りを回っている天体で、月は地球の衛星になります。

 その3種類の中でも自ら輝く恒星の光の理由は、内部で水素やヘリウムなど軽い原子の核融合反応が起きており、その結果膨大な熱と光を発していると考えられています。しかしこの反応も永遠に続くわけではなく、計算によると太陽の場合、推定寿命は100億年で、現在の推定年齢は46億年と言われています。

 そして地球もまた誕生してから46億年と言われており、太陽も地球もほとんど同じ年数を過ごしていることになります。太陽系の始まりは宇宙の大爆発によって起き、太陽系の惑星たちは皆同時に太陽を中心とする同じガスの雲から生まれたと考えられています。そのため、太陽と太陽系の惑星たちは一心同体の関係になりますが、その中で地球だけが海を持っていた為に他の星たちとは異なる運命をたどっているなんて、すごいお話ですね。

 中でも今夏は火星の年です。2018年7月31日に、火星と地球が5759万キロメートルまで「大接近」したのです。火星は惑星ですので、地球との位置関係(距離)が変化し、その結果により天球での位置や明るさが大きく変わります。今は半年以上にもわたってマイナス等級で(いわゆる1等星よりも明るく)輝いています。地球最接近時は火星の明るさはマイナス2.8等級となり、木星よりも明るく輝いていました。今年の火星はとてもよく目立ち、また特徴的な赤い色も目印となるので、建物などに遮られなければ帰宅途中に簡単に見つけられます。

 知れば知るほど宇宙の規模は途方もなく大きく、とても把握しきれません。それに比べると今自分の抱えている悩み、一人の人間の悩みなどは小さいはずなのですが、くよくよ考えこんでしまいます。夜空を見上げて気持ちを癒し、明るく元気よく残暑と困難を乗り切りたいものです。

 さて、今月は日本酒の素晴らしさをお伝えする「健康的な日本酒との付き合い方」第2弾、おいしい日本酒を健康的に飲むためのコツについてお伝えします。

 アルコールは古くからストレスの緩和、食欲増進、栄養効果、そして麻酔効果などを発揮し、人々に百薬の長といわれてきました。最新医学においては、こういった薬理作用に加えて、新たに心臓病やがんなど生活習慣病を予防する特殊な効果があることを明らかにしました。もちろんその効果は中等量(日本酒で1日2合程度)の飲酒者に認められるものであり、大量飲酒者では逆にリスクが上昇します。医学的に安全な量を責任ある方法で適量飲酒することにより、病気になりにくい可能性があるのであればぜひその恩恵に預かりたいものです。

 日本酒のアルコール度数は約15%とされ、ウイスキー(40%)や焼酎(25%)と比べ低濃度ですが、ビール(5%)やワイン(12%)よりは高濃度となっています。お酒の味を決める三大要素「色・香り・味」を感じられる最適な濃度に設定されているのですが、日本酒を大量に飲み続けると舌の味覚は「順応」で鈍ってきます。細胞外液(ナトリウム)と細胞内液(カリウム)の等張状態が崩れ細胞内の浸透圧が上るため、のどが渇き水が欲しくなるのです。

 この時にすみやかに水を口にすることが体に優しい飲み方です。酒の肴の一つとして、一般的に和らぎ水と言われるコップに入った水を準備し、追い水として適度に飲んでいただくことが胃腸や肝臓に負担をかけず、お酒の持ち味を生かし、またお料理の口直しにもなるという素晴らしい方法です。

 日本酒の上手な飲み方ですが、私は冷酒をキンキンに冷やして飲むのが好きなため、胃腸を温める方法として和らぎ水ではなく、熱いほうじ茶を追い茶として飲んでいます。ちょっと邪道ですね。ご自分の体に合った適量を、自分に合った方法でたしなみ、爽やかに酔って幸せに眠りたいものです。
(秋田大学名誉教授 滝澤行雄医学博士の「1日2合日本酒いきいき健康法」)

 残暑厳しき折ではありますが、輝く火星と素敵な星空を眺めてリフレッシュされ、残りの夏を楽しまれることを願っております。

8月