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晶子レター

代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。

2月のレター

 いまだに寒い日が続きますが、時折びっくりするような温かい日もあり、少しずつ近づいてくる春に心が躍ります。立春から数えて15日目ごろを雨水といい、昔からこの日を目安に、祖先は農耕の準備をしたと言われています。あたりを見回すと小さな春、例えば早春の花や山菜の芽吹きなどを見つけられるかもしれません。因みに、我が家の庭はスイセンが咲き始め、クロッカスもずいぶん伸びてきました。

 そうはいっても、まだまだ本格的な春の訪れまでは日があります。日本特有の四季の移り変わりのため、これからは三寒四温を繰り返しながら暖かくなっていくのです。身も心も縮こまってしまいそうな寒い日に深呼吸をしながら空を見上げると、冴えわたるような青が目に飛び込んできて、とても清々しく気持ちもすっきりします。

 このように、冬の空が真っ青に澄んで見えるのは、空気中の水蒸気の量が関係しています。空気は温度によって含むことのできる水蒸気量が変化し、高い温度の空気ほど多くの水蒸気を含むことができます。例えばお湯を張ったお風呂場は非常に水蒸気が多く、水蒸気はチリやほこりとくっついて水滴になり光が拡散してしまい、遠くまで見えにくくなるため曇っています。だから、締め切られた温泉浴場は曇って、周りが見えないという状態になっているのです。まさに、湿度の高い日本の夏の空は、露天風呂でないかけ流し源泉の浴場と同じ状態とも言えるでしょう。

 それに比べて、日本の冬の空気は温度も湿度も低く、空気中の水蒸気量が少ないのでよく見通せるのです。夏のイメージが強いキャンプですが、天体観測を楽しみたい方には空が透明な冬のキャンプが人気だそうです。都会から少し離れ、源泉かけ流しの露天風呂につかりながら、満天の星空を眺めるのも今の時期にしかできない楽しみ方ですね。

 また、花の少ないこの時期に開花し、雪中四友として珍重されているのが蝋梅(ロウバイ)です。蝋梅とはまるで蝋細工のような黄色い繊細な花を咲かせる、中国原産の落葉低木です。良い香りがする花としても人気が高い花で四大香木のうちの一つです。四大香木で一番有名なのは秋の金木犀(キンモクセイ)ではないでしょうか。春は沈丁花(ジンチョウゲ)、夏は梔子(クチナシ)、そして冬がこの蝋梅があげられています。冬に甘い香りをさせるところから、英名では「winter sweet」というとてもかわいらしい名前がつけられています。

 梅という字がついているうえに、開花時期や香りが強いことや、花柄が短く枝にまとまってつく等、梅の花に似ているのですが、じつは梅の花はバラ目バラ科、蝋梅はクスノキ目ロウバイ科なので系統的には遠い遠い親戚です。

 まるで精巧な蝋細工のような形、ふくよかな甘い香りで私たちを楽しませてくれる蝋梅を堪能できるところとしては、大阪府の河内長野市にある大阪府立花の文化園や京都府の北野天満宮、奈良県明日香村の八釣の里などいくつか名所があります。蝋梅の良い香りにときめいたり、紅梅白梅などの花に見とれたり、他の早春の植物の芽吹きにワクワクしたりして、この季節を楽しまれ確定申告の憂さを晴らしていただけたら嬉しいです。

 さて、今年も日本酒の素晴らしさを皆様にお伝えすべく「健康的な日本酒との付き合い方」をご紹介します。今月は、日本酒を飲んで労働や運動でたまった筋肉疲労を復活させようというお話です。そんなうまい話ってあるのかなと考えてしまいますね。

 健康な生活は適当な運動と、規則的な食事で栄養素をとり、また十分な休養をとることとされており、日本人の栄養状態は平均でみるかぎり理想に近い状態とされています。しかし、働きバチの私達にはちょっと遠い話で、個人別にみると食事による総カロリーが増加し、運動量が減少していることから肥満傾向が増大しているようです。車社会、電化や機械化などによる運動不足は、本質的に避けられない問題ですが、その帰結として生活習慣病が急増し、その発症の若年化が目立ってきているのです。

 1990年の国際肥満学会で米国のブレイ教授は「肥満者の大多数は交感神経の働きが低下している」として、『モナリザ症候群』と呼ぶことを提唱しました。1日のうち、昼の間に活動的な生活をしていると、交感神経が心臓、消化器、内分泌機能などを闊達にしてくれます。しかし、現代人の宿命か、衣食住に満ち足りた副交感神経優位の生活が、これらの諸機能を減弱させているというのです。肥満を防ぐには体脂肪を効率よく燃焼させる持久性の運動がよく、適度な運動により筋肉中のたんぱく質の生成が促進されます。

 体力の強化と肥満防止に日本酒中のアミノ酸効果が期待されており、他の酒類と違い豊富なロイシン、イソロイシンなどは筋肉疲労等を防いでくれます。過度の労働や運動疲労の防止には十分な栄養補給と休息が必要であり、パワーアップの源であるアミノ酸を含む日本酒はその要求に応えてくれるのです。(秋田大学名誉教授 滝澤行雄医学博士の「1日2合日本酒いきいき健康法」より)

 いよいよ通常国会で、来年度の予算と税制改正が審議されています。税制改正大綱については既に皆様にお知らせしており、今月には税制改正の小冊子も出来上がりました。ただ、細かい点についてはこれから可決する税法や政令、通達などで明らかにされ、思っていた事とは違う結果になることもあり、皆様には大きく影響することも考えられます。きちんと情報収集し、一生懸命勉強して、少しでも皆様のお役に立ちたいと願っています。

 長かった冬もそろそろ終わりに近づいてまいりました。できることを一つずつやり抜き、心身ともに温かくなる春の訪れを、皆様と明るく元気よく待ちたいと願っています。

今月のイラスト