晶子レター
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
紫陽花の花々が雨に映える季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
曇天の合間、新緑を明るく照らしてくれる青空は心を明るくしてくれ太陽の恵みを感じ、日々当たり前になっていることへの感謝を改めて認識できます。暖かく乾いた天気が続いた後の雨が降る機会が増える今の時期は、『雨のよい匂い』を感じることが多いです。
この雨の匂いを感じると、もうすぐ降り始めると体が感じるのですが、科学者の間では「ペトリコール」といわれているそうです。雨の匂いの原因物資が岩石などに含まれている植物から生じた油であることが明らかになったため、ギリシャ語で“石”を意味する「Petra」を名前に使用したのです。この植物から生じた油が、粘土質の土や石等の表面に吸着し、雨が降ると土や石からその油が空気中に放出されることによりあの独特な匂いが発生すると考えられています。つまり、この雨の匂いの元は雨そのものからというより、土等の地面の方に源があるようです。そしてこの匂いは温度と関係していて、湿度が上がってくることで、匂いを感じるようになり、そのため雨が降り始める前に匂いを感じるのですね。この雨の匂いを感じると、幼い頃を思い出し、私はなんだか懐かしい気持ちになります。
匂いはしばしば昔の自分の記憶を呼び起こすことがあります。匂いから思い出す記憶は、概念的というよりもより知覚的なものであるため、多くのことを思い出すのではなく、特定の感覚を思い出すことが多いそうです。よく思い出すのは煙草の匂いと父の記憶です。
嗅覚以外の感覚は全て視床と繋がっており、聞いたことや触ったことは見たことと一つの記憶になるのですが、嗅覚は違います。嗅覚の回路においては、一度鼻の受容器によって匂いが探知されると、ダイレクトに匂いを分析する嗅球へと運ばれ、扁桃体と海馬という記憶と感情を処理する部位に接続されるため、匂いとして単体の記憶となるそうです。そのため、幼い頃嗅いだのりの匂いは記憶と絡み合って、のりだけでなく幼い頃の思い出と一緒に思い出すことができるそうです。嗅覚は五感の中で最も人間の本能的な感覚なのですね。(サイエンスチャンネル「SciShow」より)
そして人の感情や行動、記憶を司る大脳辺縁系に直接働きかける「香り」には様々な効果があることも近年の研究により実証され始めています。香り、と一言で言っても、花や植物・スパイスなどさまざまな種類があり、効果も多種多様です。私も香りには興味があり、特に天然のハーブが大好きで、庭でローズマリーやミント等いろいろ栽培しております。
先ずはこの4年間、繁茂続けている代表格のローズマリーについてです。ローズマリーには記憶力や集中力を高める作用があるとされ、強壮薬、刺激薬としても高い評価を受けてきました。精神を高揚させ、軽い鬱病を和らげる効果もあるといわれています。また、ローズマリーは血管を強くし、血行をうながし、消化機能を高めることで新陳代謝を促進します。
細胞の老化を防止する抗酸化作用があることから、「若返りのハーブ」とも呼ばれてきました。私にピッタリのハーブと言えます。
1年を通して栽培でき、鉢植えでも育てやすいローズマリーは、ガーデニングに適しており、独特の香りによって、庭やベランダに置くだけで虫除けになります。成長が早いので、茎が伸びてきたら収穫して、どんどん料理や芳香剤として使っています。元気に成長させるためには剪定が必須といわれ、せっせと茎をカットし、お手洗いの花瓶に挿して飾っておくと、数週間は香りが続きます。切りたてのローズマリーの束はランドリーネットにいれてお風呂に浮かべ、ハーブ湯を楽しみます。温泉とは違いますが、とても簡単でリラックスできて、私の一番お気に入りのローズマリー活用法です。
収穫したローズマリーをお料理に使う場合、その日にすぐに使わないときは水で洗ってから乾燥させておきます。小分けにして冷凍保存しておくとさらに便利で、調理やハーブティなどに利用したい時には、自然解凍させればすぐに使えます。オイルや調味料に漬け込む時や、パスタや肉に練り込ませるように香りを移す時には、柔らかい生のローズマリーを使います。乾燥させると香りがいっそう引き立つため、煮込み料理やオーブン料理には乾燥させたものを使っています。でも結局は知識だけで判断せず、直感的に好きな方法で香りを楽しむことが一番のリラックスに繋がるのでは、と思います。脳が「気持ちいい」と反応することが自律神経系にも良い作用をもたらすでしょう。
平成31年度税制改正の書籍も発刊され、税制改正が皆様に及ぼす影響が明らかになってきました。消費税増税に伴う住宅ローン控除、住宅取得資金贈与、空き家の譲渡に係る3000万円特別控除、個人の事業用資産についての納税猶予など、きちんと理解しておかなければ上手に活用することができません。どうぞ、ご遠慮なくご質問くださいませ。
素晴らしい四季が存在する日本にある梅雨は日本独特の気候ですが、雨が続くと少し心身ともに憂鬱になることもあります。実際、低気圧が停滞すると気圧が変化して自律神経が活性化し、交感神経と副交感神経の調整がうまくいかず、様々な体調不良の原因になると言われています。そんな時こそ、優しく香りに癒されて、明るく元気よくお過ごしください。