晶子レター
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
今年も早いもので師走を迎え、文字通り走り回っており目まぐるしい日々を送っております。例年であれば気心知れた仲間と共に、今年の反省や新年に向けての希望を語り合う年末年始となるところですが、今年はコロナ禍のためワイワイとはいかず寂しいところです。それを慰めるかのように、この時期から年明けにかけて、お正月らしい赤い実をつけてくれる低木があります。赤い実がなる植物の中で、『両』の名前が付くお正月に重宝される目出度い植物といえば、万両、千両、百両などと言われる植物です。お正月に重宝され、赤い実がつく点は共通していますが、それぞれ次のような違いがあります。万両(マンリョウ)の特徴はヤブコウジ(サクラソウ)科の常緑低木で、樹高は1m以内、夏に小さい白い花をつけます。幹は根元で枝分かれせずまっすぐに伸び先端で小枝を出します。葉は互生(茎に互い違いに生えること)で7~8cmぐらい、濃い緑色で縁が波打っています。実は晩秋から冬に色づき、枝にぶら下がるように下向きに、葉っぱの下に隠れるようにいっぱい付きます。
千両(センリョウ)の特徴は、センリョウ科の常緑小低木で、樹高は、50cm~80cm以内、夏に黄緑色のごく小さい目立たない花をつけます。幹は株立ち状に広がっており、枝は雨などで倒れやすくなっています。葉は対生(1つの茎の節に葉が左右に対称につく)で10cmぐらいの楕円形、万両より緑色が明るく縁にギザギザがあります。10月頃から色づき、葉っぱの上に赤い実がかたまって付き、お正月に向け増えてきます。私は今まで庭で育てている(育っている?)のは万両だと思っていたのですが、このように調べていくと千両であるのがわかりました。千両は縁起の良い植物で、あまり手がかからず、病害虫も気になりません。そして赤い実は、冬の寂しい庭に鮮やかな色合いを添えてくれるし、常緑の葉とのコントラストが美しく、日本人の美意識にピッタリです。
一方、花がとてもたくさん咲いて収穫を大いに期待していた甘夏ですが、残念ながら実になったのは2個でした。ただ、立派に黄色く色づいてきて、嬉しいです。これら夏ミカンは、江戸時代中期に黒潮に乗って南方から山口県長門市に漂着した文旦系の柑橘の種を地元の人が播き育てたのが起源とされています。この原木は現存し、史跡・天然記念物にも指定されています。
花期は初夏(5月頃)で、葉腋から芳香がある5弁の白い花を咲かせ、とてもかわいくてきれいです。秋には偏球形の果実をつけ、晩秋に果実は色付きますが、春先までは酸味が強く食用には向かず、そのまま冬を越して、翌年の4~5月頃に食べ頃を迎えます。夏に実がなるのではなく夏まで実をつけたままにいるため、夏みかんと言われるのですが、今から春が待ち遠しいです。さらに、冬の到来を感じさせてくれる私の大好きな旬の色鮮やかな水晶文旦を頂きました。水晶文旦は剥ぐのが惜しいくらい綺麗な果皮をしていて、あめ色に輝く透き通った果肉がまるで水晶玉のようなことから水晶文旦と名づけられました。文旦はビタミンCがたっぷりで、風邪予防にも大きな効果があり、クエン酸も含んでおり、体内の酸性物質を減少させる効果や疲労回復と血をきれいにする働きがあります。栄養以外にも水晶文旦を剥いた後に両手に残る何とも言えない良い香りは嗅いでいるだけでとてもいい気持ちになり、優しく繊細で上品な味わいは絶品で、幸せなひと時になれるお勧めの果実です。
さて、いよいよ、税制改正大綱が公表されました。今年の改正はコロナ禍の経済を立て直すために減税だと言われていますが、実際はそんなに大きな影響はありません。エコカーの減税と住宅ローン控除の要件である床面積の下限変更が注目を浴びています。教育資金贈与や結婚子育て資金は相続財産に持ち戻されるなど、骨抜きになってしまうようです。少し残念な令和3年度の改正ですが、解明次第皆様にお知らせします。また年明け1月29日(金)、30日(土)にはお客様セミナーを行いますので、是非ご参加くださいませ。
一段と寒さが厳しくなりましたが、冬のスッキリした青空に毎朝元気をもらっています。今年も大変お世話になり、ありがとうございました。一日も早く現在の事態が収束し、皆様と元気にお目にかかれる日を楽しみしております。