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晶子の徒然草

代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。

6月のレター

 紫陽花がにわかに色づいて、今年も梅雨入りとなりました。日本は梅の実が黄ばむ頃に雨期を迎えることから、入梅や梅雨という言葉が日常的に使われています。梅雨をつゆと呼ぶようになったのは、江戸時代からとか。梅雨から派生した季節の言葉は数多く、最初の頃の雨は「走り梅雨」、新緑にかかる雨は「青梅雨」、なんとなく底冷えがする「梅雨寒」、大きな被害がでないことを願う「送り梅雨」など、さまざまな事象を伝える言葉になっています。このように、体が感じる季節の移ろいを言葉で表現できる日本語っていいですね。世界に誇る日本遺産です。しっかりと私達が次世代に引き継いでいきたいものです。

 雨の名前をもう少しあげてみます。穀物の成長に欠かせない恵みの雨は、瑞雨(ずいう)。広範囲に、同じ強さでしとしと降り続ける長雨は、地雨(じあめ)。青葉にかかり、景色を青く染める翠雨(すいう)。青時雨(あおしぐれ)は、青葉から滴り落ちる雫。見る者の感じ方によって、さまざまに名前を変える雨。明日の雨はどんな雨になるでしょうか。

 これらの雨が植物の種を育みます。小さな種の中に、大木になる素質、美しい花が咲くもの、実がなるものなどが命の設計図のように書き込まれています。今は小さな種でも、無限の可能性を秘めているのですから、人と同じです。ですがそれが発動するためには、まず殻を破って発芽することが必要です。どんなに素晴らしい素質も、芽を出さなければ大きくなることはできません。

 ほとんどの人間は、「自分が本来持っている能力の数万分の一も使っていない」と言われています。脳の細胞は毎日死滅し、そのままですと人はだんだんと衰えていくのですが、養老孟司先生の「死滅を恐れる必要はない。なぜならほとんどの脳の細胞はまだ使っていないのだから。使っていない脳細胞の数多くの殻を破ってスイッチオンさえすれば、昨日の自分よりもっと元気な自分が出来上がる。」とのお話を聞いた時には感動し、経年劣化を恐れていた自分に自信が取り戻せました。もし私が今の殻を破ることが出来たら、今までにない力や発想が出てくるはずです。その為に殻を破り、昨日より今日、今日より明日の自分に自信を持って生きていけたらなと考えています。殻を破る方法は、何にでも興味を持つこと、面倒だと思わずに新しいことにチャレンジすること、暇がないと結論を急ぎすぎず経過を楽しむことだそうです。

 「人間を構成している成分は約1年で90%入れ替わる。人間は川のように流れ移り変わる。こうだと自分が決めつけている自分など存在しない。」

 頭をガツンと殴られたような気がし、小さなことに拘り過去を悔み、自分で自分を不幸にしているのだなと気がつきました。それ以来、全力でいろいろなことにチャレンジし、泣いたり笑ったりの日々を過ごそうと明るく元気よくを心掛けております。

 常緑ヤマボウシは成長が遅くなかなか大きくならず、花が咲くまで数年かかるのではと前回ご報告したのですが、なんと!!先週、その常緑ヤマボウシが白い花をいっぱい付けました。私が勝手に元気がなく時期も外れてしまったので咲かないと決めつけていたのです。思い込みは相手を不幸にしますね、気をつけなくは・・。自生種のヤマボウシよりは貧弱ですが、数多くの花を咲かせてくれ感動しました。「何事にも真っ白な気持ちで接する」という大事なことを白いヤマボウシが教えてくれました。

 ですが、残念なこともありました。先々週の日曜日に「元気に大きくな~れ!」と道路わきの庭に植えたベゴニアが、1週間後の日曜日に確認したところ、きれいに掘りとられていたのです。花好きな人は心優しい人と思っていたのですが、計画的にスコップで掘りとられており大きめの株だったので持ちかえる時も大変だった事と思います。盗ってきた花を育て眺めていて楽しいのでしょうか。私には理解できません。

 家に来て下さる方々や通られる方々に喜んで貰えたらと思って育てていましたので、ショックでした。が、そこまでして持って帰ったのですから、大事にされているのだと思うことにしました。皆様のことを考えながらこのようにお手紙を書いているお陰で心が整理でき、今では穏やかな気持ちで報告できます。

 梅雨特有のジメジメした季節が続きますが、その後は、はやくも夏が始まります。木々や花々にとっての恵みの雨と考えこの時期を乗り越えれば、輝く太陽の季節です。カラリと晴れた青空、真っ白な雲、鮮やかな夏服、今から待ち遠しいです。晴れやかな心を持って、新しい脳細胞をたくさんスイッチオンにして、爽やかにこの季節をお過ごしくださいませ。

6月