晶子レター
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。私は12月16日の税制改正大綱発表以後、年末にかけて令和5年度税制改正のテキストづくりに追われ、晦日からは超スピードでお節を作り終えて、息つく間もなく年越しそばを頂き一年を締めくくりました。年が明けるとともに、とっておきの大吟醸「黒龍のしずく」をお供に、我が家に鎮座頂いている神様に今年が良き年でありますようお祈りしました。元旦には家族で氏神様へ初詣をし、5日は弊社の皆と共に大阪天満宮へ参拝してご祈祷を受け、今年一年私達は全力を尽くしますので、皆様や社員一同が明るく楽しく元気よく過ごせますようにとお祈りして参りました。
昨年嬉しかったことは、温度管理が行き届く日本酒セラーを手に入れたことです。今までは、ワインクーラーで代用をしていたのですが、日本酒を熟成させて自宅で長期間にわたり品質管理をするには、-5度以下の温度が保て紫外線や光から守って保存しなければならないと、信頼する酒屋さんからご教示頂きました。入手困難な日本酒を手に入れるたびに一人で早々と飲むのではなく、日にちをかけて味わいの変化を楽しみたい、本当にお酒のわかる人と味・香りを堪能しながら優雅に頂くなどと考えていましたので、保存条件をクリアーした日本酒セラーを取得するしかないと思いました。場所の問題や何を買うかなど迷って、ようやく設置できた時はちょっと幸せでした。日本酒は温度変化に敏感で時間と共に味が変わることもありますが、-5℃以下の温度が保てるセラーで保存しているため、封を開けた日本酒でも香りを保ち、角の取れたまろやかな味になるので、いつでも美味しいお酒を頂けるようになりました。
日本酒はその香りや味わいによって4つのタイプに分けることができます。
◆薫酒(くんしゅ)…さらっとした甘さと華やかでフルーティーな香りが特徴。大吟醸酒や吟醸酒が当てはまり、爽やかな味わいであっさりとした味付けの料理にぴったり。香りの高いタイプなので飲むときは10℃前後がおすすめ。
◆爽酒(そうしゅ)…香りが控え目で清涼感が特徴。本醸造酒や生酒・生貯蔵酒などシンプルで一般的な日本酒の多くがこれです。様々な料理との相性が抜群で、すっきりとした飲み口なので5~10℃に冷やして飲むのがおすすめ。
◆醇酒(じゅんしゅ)…お米のふくよかな香りとコクのある味わいがあり、純米酒、本醸造酒が該当し、白米に合うしっかりとした味付けの料理がおすすめ。4つのタイプの中で適した温度帯が広いお酒で、お酒の種類により15〜18℃、または40〜55℃(ぬる燗や熱燗)など、異なる味わいを楽しめます。
◆熟酒(じゅくしゅ)…過去からの主流は複雑で重厚な香りととろりとした飲み口が特徴の黄金色の長期熟成酒や古酒のことでした。最近は温度管理が行き届き、たとえば純米大吟醸酒を低温にて熟成させるとうまさとまろやかさが加わり、香りおだやかなお酒に仕上がります。古酒は風味の強い料理や濃厚な味付けの料理に合わせやすいですが、低温長期熟成酒はカニやイカなど透明な旨味のある料理にぴったりです。私は薫酒の低温長期熟成酒(黒龍酒造の石田屋や磯自慢酒造の純米大吟醸など)の透明感、豊かな香りやすっきりした喉越しが大好きで、甲殻類や貝類の料理と組み合わせ一人で悦に入って飲んでいます。
さて、税制改正大綱を読み解いていくと、いろいろなことが判明しました。詳細は弊社のセミナー(1月28日開催、ご希望の方はご連絡ください。)でお話ししますが、相続税と贈与税の一体化が始まり、相続税対策の大きな見直しが予想されます。5億円超の資産家の教育資金一括贈与の非課税措置も改正されますが、3月末までなら間に合います。相続法も改正され、これからは賢い贈与をする人が承継に成功するといえるでしょう。贈与税の改正は令和6年から施行されますので、早め早めに手を打っておく必要があります。
その他にも、事業用資産の買換え特例の削減やNISA の拡充、消費税のインボイス制度導入に合わせた経過措置など、資産家や企業経営者の方にとっては非常に重要な改正が行われます。年末年始に不休で作り上げたテキスト、これから書き上げる書籍等、皆様に最新情報とその対応策をお伝えするべく全力を尽くしておりますのでご安心してお待ちください。
卯年を迎え、新たな気持ちでやりたいことにチャレンジし実りの多い一年となりますように、また今年一年明るく元気よく過ごされますことを心より願っております。