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晶子の徒然草

代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。

6月のレター

 6月は夏至の月、一年で最も日照時間の長い月です。でも、昨年の統計によりますと、太陽光発電の最大発電量の月は5月でした。やはり、そろそろ梅雨入りを控えて、5月に比べると6月は雨の日が増えてくるのでしょうね。でも晴れている日はさわやかな初夏の風を纏い、雨の日は生き生きとした花々を楽しみ、私はこの季節も好きです。

 また、私の雨の日を楽しむアイテムの一つに、さだまさしさんの「雨宿り」という曲があります。歌詞には9月の雨宿りとなっているのですが、私にとっては、雨を楽しみ情緒に浸っている雰囲気の曲であり、雨を見ながら聞いていても心が和み、疲れた心を癒し何となく微笑ましい気持ちになれる梅雨(6月)ソングです。でも、何といっても、まさやんの曲で一番好きな歌が「風に立つライオン」です。この曲の詞は、アフリカで医療活動に従事する日本人青年医師が、日本に残してきた恋人から届いた結婚報告の手紙に対する返信の文面となっています。

 被災地の福島には、青年海外協力隊のJICA(国際協力機構)の二本松訓練所があり、この訓練所から、年3回、国際協力の熱い思いに燃える100名以上の若者たちが世界へ旅立ちます。協力隊のメンバーは、水道も電気もない異国の土地で、時には餓えや病とも戦いながら、ある者は看護に、ある者は井戸をつくるためにと、協力事業に約2年従事します。そうした若者の中には、自分の幸せを犠牲にして故郷を後にする人もいるそうです。この曲の主人公はまさに「大切な人の愛」を超えアフリカへ行き、結果として恋人からの結婚報告を受けたのですが、その幸せを心から祝うという歌です。青年海外協力隊を志す若者の中には、この名曲「風に立つライオン」がきっかけになる人が多いとか!この歌は既にまさしさんにより書籍化されており、今年に映画化されるそうです。

 私などは聞いてるだけで泣いてしまう歌ですから、映画を観賞すると滂沱の涙が止まらなくなる予感がします。何としても見に行って、心を清めこの夏を乗り切りたいと思っております。日本人や若者に希望を感じたいと思ってらっしゃる方は、見に行かれてはいかかがでしょうか。夏の花火のようにスカッとするのでは(*^_^*)!!

 さて、よく女性を花にたとえることがありますが、春からこの季節においては、美人を花にたとえ、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」といいます。なぜこれらの花が選ばれたのでしょうか。これらの花を研究し、素敵な日本女性の本質をさぐって、これからもしっかりと「風に立つ花」のように自分を磨いていきたいと思います。では少し、花と美人の関係をご説明いたします。

 【立てば芍薬】 芍薬(しゃくやく)は、すらりと伸びた茎の先端に美しい花を咲かせます。その香りは甘く艶やかでフンワリしており、フランスではしなやかで爽やかな香りのするワインを、「芍薬のような香り」と言うそうです。姿も香りも、まさにすらっとした、凛々しく華やかな女性を表しているのです。

 【座れば牡丹】 芍薬も牡丹(ぼたん)も同じボタン科なので、花自体はよく似ており華やかで豪華です。しかし、芍薬は草花で牡丹は樹木です。その違いから牡丹は枝分かれした横向きの枝に花をつけるため、まるで葉の上に座って咲くように見えますので、観賞するときも座って観賞したほうが花本来の美しさを楽しめます。中国では古来、花の王と呼ばれており、華やかであでやかな礼儀正しい女性の象徴とされています。

 【歩く姿は百合の花】 百合(ゆり)は、しなやかな茎の先にややうつむき加減に、細長く清楚に咲きます。そして、百合の花が風をうけて左右に揺れる様子は、まるで女性が優美に歩いているように見えるのです。さらに、百合の芳醇な香りは、清々しい百合の姿と対照的な官能性があります。

 宗教画で「受胎告知」という中世の有名な画がありますが、描かれているのは聖ガブリエルにひざまずくマリアさまです。それに百合の花も一緒に鮮やかに象徴的に描かれています。姿の清らかさと香りの官能性の両方を合わせ持った百合は、マリアさまの受胎を象徴している女性の象徴のようですね。こうした花のイメージから、百合は女性の名前にもよく用いられています。私の親友の名前も「ゆり」というのですが、清潔感があふれ、かつ優しさを秘めた、しかも苦難にもめげない頼もしい女性で、私の大切な人です。

 これらの3つの花はひとつひとつの花が美しいばかりではなく、リレーするかのように順番に咲いていきます。まず、4月末~5月の初めごろに牡丹、続いて5月中旬から6月末ごろに芍薬、最後に6月から8月ごろに百合が咲くのです。それはまさに、座っている美人が立ち上がって歩き出すという流れにそっており、姿かたちのみならず、立ち居振舞いも美しいのが由縁でしょうか。

 とかく男性陣は見た目だけで、女性と花とを結びつけがちですが、見た目でなく真なる美しい女性とはそんな浅薄なものではありません。これら3つの花のたとえから、優美なだけでなく端正で凛としており、しなやかさと謙虚さも兼ね備えた、そして強風(困難)にも負けない女性像が浮かび上がってまいります。それは内面の美がそなわってこそ醸し出せるものですから、実に魅力的!「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」、そして最後は「風に立つ花」、いつかそんなふうに言われてみたいものです。

私の大好きな芍薬や百合の花がひときわ清々しく、香り豊かなこれからの季節、長雨になったとしても、さまざまな花の開花が待ち遠しい日々です。さわやかな初夏と恵みの雨の季節を、心穏やかに楽しくお過ごしくださいませ。

6月