晶子の徒然草
代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。
つい先日まで満開の桜を楽しんでおりましたが、いつの間にか葉桜へと様変わりし、木々の新芽が大きく伸び始める頃となりました。巷では緊張した趣のニューフェイスをよく見かける時期であり、かつての自分を思い出しながら希望に満ちたその姿をほほえましく思っておられることと存じます。
今年も楽しくお花見をすることができましたが、今回は桜の花で二つ嬉しいことがありました。一つは昨年の冬、確定申告のハードワークにもめげず我が家に植えた一寸桜が、何と今年咲いてくれたのです。20㎝ほどしかない高さにもかかわらず、二股に枝を伸ばし、4月に1輪、3輪、5輪、そして最後には7輪もの花を咲かせてくれました。咲かないだろうなとあきらめかけていたので大喜びで、日曜日に桜の前にしゃがみ込みながら(そうしないと花が見えないほど小さな桜です)堪能しました。
もう一つは頂いた盆栽桜です。頂いたときは単に枝ぶりの良い枝のみだったので、盆栽桜と書いてあっても、本当に咲くのだろうかと疑心暗鬼だったのですが、何と3月の下旬から咲き始めたのです。こちらは我が家の放任された桜と異なり、日比谷花壇さんで大切に育てられたさすがのブランド桜です。次から次へと咲き誇り、小ぶりな枝ながら満開となりびっくりしました。この桜は日中においては玄関先で、夜はウッドデッキのテーブルの上でライトに照らされながら、10日間位も咲き続け、家族やお客様と卓上花見をすることができました。4月初旬には東京出張の折に千鳥ヶ淵の夜桜見物をし、その幽玄の美しさに息をのみ、今年は本当に桜を堪能した年となりました。
でも私たち日本人にとって花々だけではなく、魚も春の訪れを教えてくれます。春告魚(はるつげうお)という言葉があり、文字通り「春の訪れを告げる魚」の意味で、かつては産卵の為に3月から5月に北海道の西岸に近づいてくるニシンを指していました。海洋環境の変化でニシンの漁獲高が減り、今では春の訪れを感じさせる魚とは言えなくなっています。しかし、日本各地には地域によってさまざまな春告魚がおり、グルメな皆様はもうこれらの旬の魚を美味しく召し上がっていることと存じます。
まずは、関東・東海地方の春告魚は、一般的にはメバル・サヨリと言われています。
メバルは春から初夏が旬で、北海道から九州にかけて生息しており、これまで同じ種とされてきたメバルは、DNA解析によると「アカメバル」「シロメバル」「クロメバル」3種に分類されます。磯、防波堤で釣れるのは黒メバル、水深のある沖合の船から釣れるのは赤メバル(沖メバルとも称)と呼ばれています。口と眼が大きく、「メバル」という和名も大きく張り出した眼に由来しており、私は煮つけが好物です。
サヨリは本来秋が旬のお魚ですが、漁の最盛期は冬から春で、上品な味わいの高級魚です。透明感のある白身魚で薄身なので家でも簡単に捌くことができ、お刺身にしたり干物にしたりと私は大好きです!
瀬戸内地方の春告魚といえば、イカナゴとサワラでしょう。
イカナゴは関西の春の風物詩として有名で、2月に漁が解禁になると、産まれたばかりの新子がくぎ煮として料理されてあちこちに出回りますが、神戸や明石では家庭で作ることも多く、私も何回か頂いたことがあります。
サワラは春に外海から瀬戸内海に入り込み、春漁の魚から「鰆」と書いて「サワラ」と呼んでいますが、「サ」は狭い、「ハラ」は腹を意味し、腹が狭くスマートな体形と言う語源です。大きい物をサワラ、小さい物を狭腰(さごし)と呼んでおり、青魚は一般的に赤身ですがサワラは白身が特徴です。身の水分がサバなどと比べてやや多く、肉質は軟らかで身割れしやすいですが、とくに尾に近い部分が美味しいです。
川釣りが盛んな地域では3月には渓流釣りが解禁になることから、釣り人達の間ではアマゴやヤマメなどを春告魚と呼んでいるようです。
昔から四季を感じ、さまざまな生活に取り入れてきた日本ですが、桜や菜の花だけでなく、こういったお魚たちが店先や食卓に並ぶと春を感じ取ることができ、つくづく情緒豊かな日本に生まれたことを幸せに感じます。日々の生活に埋没して、季節の変化を見逃してしまうことは非常に残念なことですので、身近な花々にきちんと目を配り、旬の食べ物をしっかり美味しくいただいて、自然の変化を楽しみながら皆様と楽しくご一緒していきたいと思っています。
日中は暖かい日が増えてまいりましたが、まだまだ朝晩はひんやりとした空気の今日この頃です。でも、この寒暖の差があるからこそ、植物は花咲き豊かに実り、お魚たちは美味しくなってくれるのですから有難いことです。万物に感謝しながら、この春を精一杯楽しんで、元気にお過ごしくださいますようお願い申し上げます。
まっとう温泉ワンポイントレッスン9
このごろ温泉に浸っていると源泉かけ流しの温泉のよさを実感するようになってきました。体って正直ですね。気持ちの良さを実感すると心まで豊かになってきます。昔はこのようなまっとうな温泉ばかりだったのを私たちが無い物ねだりでわがままし放題となってしまい、ダメなものを量産してしまったのですね。自分もその一人として反省しています。皆でまっとうな温泉を守り育ててゆきたいものです!!
出典:「一度は泊まってみたい癒しの温泉宿」より
- 温泉が「天然」なのは当たり前
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「天然温泉」と掲げてあっても、加温しても加水しても、またまた循環していても天然温泉と名乗る事ができるのですから「天然温泉」を強調している施設は信用できないかも??
1948年に施行された「温泉法」
温泉法が定義する「温泉」とは、左表に掲げる温度又は物質を有するもの及び温泉源における水温が摂氏25度以上であることとなっています。つまりぬるま湯であったり、ほんのちょっといずれか1つの成分が入っているだけで温泉と表示できるのです。日本の地底にはマグマがうごめいており、地下水が温まっていることもよくありますし、メタほう酸やメタけい酸は日本の井戸水にはほとんどの場合入っており、日本では珍しくもありません。体に効く気持ちの良いまっとう温泉を探し出すのもひと苦労です。
温泉の共通した特性は「還元系」…老化を防ぐ!!
還元力のある温泉や水は体の細胞を活性化し、皮膚の老化を防ぐ働きをしてくれます。ホンモノの温泉はアンチエイジングの旗手といってもいいでしょう。「温泉=美肌」 温泉愛好者にとっては長生きのもとなのです!!
湧水も温泉の空気に触れるとともに酸化し、活性酸素を生み出す原因となります。水道水は塩素で強制的に酸化されているため、入浴やシャワー浴は皮膚の老化を促進させるともいえます。 循環風呂の温泉に殺菌剤として混入されている塩素系薬剤の量は水道の比ではないので、皮膚へのダメージは大きいのです。酸化した水はかえって×