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晶子の徒然草

代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。

2月のレター

 2月は一年で最も寒い季節ですが、旧暦で2月は春に区分されています。

 この間、とても親しくさせて頂いているお医者様とお話をして季節の話題となり、英語でもJanuary,February,March,April,Mayなどと季節感があるのに、我が日本においては毎月を1月、2月、3月などと数字で言うなんて、情緒が無いと意気投合しました。これからは月の表現を漢字に代えようと思います。

 立春も過ぎたこの如月ですが、コートやスカーフは手放せず、ヒレ酒で頂く、てっさやてっちりはとても美味しく、蒸したての点心を熱々のほうじ茶や中国茶でほうばると幸せを感じる時候です。ただ、まだまだ寒い日が続くなか、ふと窓から、零れる陽だまりを見つけ穏やかな陽気を感じると、冬をどこかに忘れてしまえる気がします。

 昔々、本来の季節を知る目安として、太陽の運行を元にした二十四節気(にじゅうしせっき)が暦に導入されました。二十四節気は半月ごとの季節の変化を示しますが、ちなみに「気候」ということばは、この「節気」と「候」からできています。二十四節気は、1太陽年を日数(平気法)あるいは太陽の黄道上の視位置(定気法)によって24等分し、その分割点を含む日に季節を表す名称を付したものです。また、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、それぞれをさらに6つに分けた24の期間を表すものとして使われることがあります。今年の二十四節気をお知らせします。カッコ内は太陽黄経と2015年における日付(日本時間)であり、年によって変動します。

     
一月 立春 (315度、2月4日) 雨水 (330度、2月19日)
二月 啓蟄 (345度、3月6日) 春分 (0度、3月21日)
三月 清明 (15度、4月5日) 穀雨 (30度、4月20日)
四月 立夏 (45度、5月6日) 小満 (60度、5月21日)
五月 芒種 (75度、6月6日) 夏至 (90度、6月22日)
六月 小暑 (105度、7月7日) 大暑 (120度、7月23日)
七月 立秋 (135度、8月8日) 処暑 (150度、8月23日)
八月 白露 (165度、9月8日) 秋分 (180度、9月23日)
九月 寒露 (195度、10月8日) 霜降 (210度、10月24日)
十月 立冬 (225度、11月8日) 小雪 (240度、11月23日)
十一月 大雪 (255度、12月7日) 冬至 (270度、12月22日)
十二月 小寒 (285度、1月6日) 大寒 (300度、1月20日)

 これらを見ていると、季節の移り変わりがとても反映されている美しい言葉に思えます。皆様も、ご挨拶状やお手紙にこれらの言葉を活用されてはいかがでしょか。今月如月の節季は啓蟄と春分だったのですね。今更ながら、実感しております。

 私の大好きな「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されて1年が経ちました。「フランスの美食術」、地中海に隣接する国が共同で登録されている「地中海料理」、「メキシコの伝統料理」、トルコの「ケシケシ(麦粥)の伝統」、そして日本の「和食 日本人の伝統的な食文化」で5件目だそうです。単純に「美味いから」からという意味で無形文化遺産登録してくれるわけでなく、世代を超えて受け継がれてきた慣習であることや、日本各地で「和食」の保護のための取り組みが行われていることなどが評価され、登録にいたったのです。とても嬉しい反面、手作りのお節などの本当の和食が広まってくれないと意味がないと少し心配です。

 四季が明確な日本には多様で豊かな自然があり、そこで生まれた食文化もまた、これに寄り添うように育まれてきたのです。細やかな季節の移ろいを表現する二十四節気を声に出して読んだり、旬のものを食べたり。わずかな気配や、かすかな兆しを楽しみ、春を待つ幸せを感じたいと思います。

 今月は確定申告開始となり、私も社員も目の回るような毎日を過ごしております。しかし、税制改正も待ってはくれません。セミナー、小冊子はもちろんのこと、「税制改正平成27年度すぐわかるよくわかる税制改正のポイント」の本を書き上げなくてはなりません。そのためには新旧条文を読みこなさなくてはならず、思わず天を見上げてしまいます。でも、皆様の笑顔を思い浮かべ、明るく元気よく乗り切ろうと思っております。どうぞ、こっそり心の中でエールを送って下さいませ。

 春の暖かさで湖や川の氷が割れ、氷下で泳いでいた魚が氷の上に跳ね上がる頃。「魚氷に上がる」という言葉のように、確定申告や、税制改正の多用さにも負けず、この時期を乗り越えていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

2月