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晶子レター

代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。

10月のレター

 朝夕のひんやりとした空気に、心身とも涼やかに夜を過ごせ秋を感じます。9月のシルバーウィークに近くにある万博記念公園へコスモスを見に行ったのですが、ほとんど咲いておらず小輪のひまわりとキバナコスモスが一面に広がっていました。キバナコスモスは6月頃から10月頃まで咲く夏の花ですが、9月末も見頃で黄色の絨毯は秋らしくビタミンカラーでもあり、行楽の秋にふさわしく華やかな黄金食で、ぐん!と気持ちが明るく元気になりました。

 さらに「食欲の秋」で、動物たちは冬に備えて栄養を蓄えるために多くの食べ物を必要とし、人の体も本能的に厳しい季節に備えて栄養を蓄えようとし、味覚の秋と言われています。秋刀魚、秋鮭、秋鯖など、旬の時期で脂がのって美味しいとして“秋”を付けて呼ぶ魚が多々あり、我が家の食卓にもこの時期にはよく魚がのぼります。ただ、かつてあんなに安かった秋刀魚が高くなり、国産の松茸に至っては高嶺の花!幼いころ、もっと食べておけばよかった。

 さて、先月の25日は中秋の名月でしたが満月と2日ずれており、まんまるではないうえ曇天で月がよく見えず、2日後の満月は雨天となり、私が幼い頃必死で探したお月様で飛び跳ねているうさぎを見ることができませんでした。

 この月兎が和食器や和装の意匠、波兎(なみうさぎ)文様となっている由来を先日の日経新聞のコラムで知りました。波兎文様とは波の上を走る兎の絵柄で、飛躍や繁栄を象徴する日本の伝統的な文様のひとつとして古来から親しまれており、母の形見の帯にも描かれています。なぜ陸にいる兎が海の上で走る様子が絵柄になったのか不思議だったのですが、能の演目である「竹生島」に由来しているそうです。能のあらすじは、平安時代に朝廷に仕える者が琵琶湖に浮かぶ竹生島に参詣に向かう途中、老人の漁師と若い女性の船に乗せてもらったところ、実はその女性は弁財天の化身、老人は琵琶湖の龍神であり、竹生島で姿を消しましたが、その夜湖から、弁財天が現れて美しく舞い、龍神が現れ金銀宝珠を与え国の安寧を祈ってくれたというお話です。この竹生島へ向かう道中での謡に「月海上に浮かんでは兎も波を奔るか」(月が湖の上に浮かぶ時は、月に住む兎が波を走るだろうか)という一節があり、波兎が生まれたそうです。月が琵琶湖に映り、月の兎も波を走るという発想は美しいですね。

 素早く飛び跳ねる姿は、飛躍や発展を、波を乗り越える姿は新たな門出や成長を願うとされ、縁起のいい絵柄ですので親しまれてきたのも頷けます。由来を知ると嬉しくなり、波兎文様のお皿か小鉢でお月見をしたいと思いました。

 ようやく、貸付用不動産の評価見直しに関するパブリックコメントが国税庁から出されました。国税庁が出すパブリックコメント(意見公募手続)とは、国税庁が税金に関する新しい規則(通達など)を制定したり改正したりする前に、広く一般の国民から意見や要望を募集する仕組みのことです。行政手続法に基づいて実施されており、国民の声を反映させることで、税制運営の透明性を高め、より公正なルール作りを行うことを目的としています。ただし、出された意見で大きく変わることはほとんどありませんので、注目点をお知らせします。5年以内に取得した貸付用不動産の相続税評価については、土地は上昇時も下落時も取得時の路線価と相続・贈与時の路線価との比較により調整した取得価額の80%とされ、建物は減価償却後の80%とされています。貸家建付地や貸家の評価減はなく、相続や贈与で取得した場合も、最初の取得時から5年経過が必要とされています。このパブコメによると、貸付用不動産を取得した場合、5年以内であっても金融資産よりは相続税評価は下がり、5年経過後は大きく相続税評価額が下がるのですから、節税に時間がかかるだけで効果がなくなるわけではありませんので、ご安心ください。この手続きを踏まえた上で、11月に確定した個別評価通達が発遣され、来年から施行されます。

 秋から少しずつ冬に向かっていくこの季節、魚を含めたくさんある美味しい秋の味覚で身体と心に栄養を蓄えて、明るく元気にお過ごしくださいませ。

今月の写真